暑い夏だから隠れ家に行く～蓮の実のシャワー～

人里と里山の間をふらふらと行くと、まるで、彼岸と此岸を結ぶように、テーゼとアンチテーゼに揺れる振り子の支点のように、寺社がある。 人気の無いお寺の中庭には蓮の花が咲いていたり、蕾だったり、花が終わっていたりする。 花が終わった蓮は、まるでシャワーのようだ。 そこからは、えもいわれぬ極楽浄土の香木の匂いがたゆたうのだろうか。