|
カテゴリ:カテゴリ未分類
太古の森で、熊に遭うことは無かったが、精霊や木霊の声を聞くことも無く、無事に現世という下界にたどり着く。
高齢者福祉施設があったので、そこに立ち寄り、人気のない風呂に入る。だだっぴろい浴槽と洗い場に、ただ、お湯の流れ出す音しか聞こえない。ふと気づくと世界中から人がいなくなったかのようだ。 受付の女性だけしかみかけない、節電して暗くなった施設を後にしても、山道に人気は無い。 明日からまた、何かと気忙しくつまらない日々が始まる。まあ、ドキドキしながら一週間を過ごすのも心臓に良くないとは思うけれど。 とりあえず、田舎のさびれた食堂ののれんをくぐって、コンクリートの床にパイプ椅子に座って、いつ冷蔵庫に入れたのか定かでないような、キンキンに冷えた瓶ビールでも飲むことにしよう。それから、今日のことをゆっくり思い出すことにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.25 16:58:07
コメント(0) | コメントを書く |