2017/03/12(日)15:43
浮造り加工についてのお問い合わせ
今週は、杉板材への浮造りの見積もり依頼がありました。
比較的薄くて幅の広い板材への浮造りの依頼だったので、
節有の板にやるなら穴を埋めたり傷を補修したりするのは当然の前提
と思って見積りしていましたが、
見積り提出後に、節穴埋めや傷の補修は一切無しにしてくれと言われたんですよね。
浮造りは裏表両面してくれとも。
そうなると、見積りの価格が全く違ってくるんですよ。
浮造りは板の表面をブラシで削って夏目を浮き立たせ、綺麗に見せる加工ですから、
節のある木材にこれをやると、節の部分でブラシが引っ掛かって欠けてしまったり
板に傷が付いたりする可能性が無いとは言えない。
ただでさえ厚みが薄いわりに幅が広いせいで
反りが大きくなったりひび割れが大きく出たりしやすいのに、
その上に節穴の補修不可傷の補修も不可と言われたらもう、
節が一切ない四方無節の板限定で加工する見積もりを出すしか無いんですよね。
そして四方無節材でのお見積りは高価すぎると言われてしまいました。
素材となる板が何でもいいなら高過ぎるでしょうけど、
全ての条件を満たす板のみとなったら相当限定されるし
見つける事が難しくなってくるんですけどね。
杉や桧で自分の希望通りの板や角材を探してらっしゃる方は是非お問い合わせください。
ご希望の内容によってはかなり高額になってしまう場合もありますが、
お見積りさせていただきます。