トイレ掃除を体験して思ったことは
昨日、日本を美しくする会の行う葛飾の区立中学のトイレ掃除に参加してきました。男子トイレの小便器の担当でした。五つの便器が並んでいます。さて、トイレを使うとき、あなただったら何番目を使いますか?トイレの汚れに差があったのです。入口に近い一番目が最も汚れていました。ひとつ開けた三番目が次に汚れていました。みんな同じ心理が働いています。トイレ掃除は、大きなスポンジで全体の汚れを軽く落とすところから始めます。外側から便器の内側に移るときに一瞬、躊躇がありましたが一度内側にスポンジを入れてしまえば、そこから抵抗はなくなります。トイレの底の受け皿をはずしたところが、二重構造のため小便がたまり石のように結晶となってへばりついています。これが、臭い原因なのです。私の掃除していた便器は二番目です。この部分が、隣に比べると綺麗なのです。隣は、ドライバーで削りとっていました。そのカスを見るとあまりの汚さに触る気持ちにはなりません。私もドライバーを使って簡単に削りとってから、リーダーに聞いてみました。「これくらいでいいでしょうか?」するとリーダーは、その最も汚い部分に指を突っ込みぐるりと全体を触って「もうちょっとですね」トイレ掃除は、素手です。指を突っ込む気持ちになれませんでしたが、意を決して、指を突っ込んでみました。なるほど、ザラザラで結晶が多く残っていることを確認できました。人間の心理は不思議です。汚いものに一度触れてしまえば、もう怖いものがありません。それからは、綺麗にすることだけを考え必死に磨きました。4番目と5番目のトイレを中学生が嫌々やっていたので大丈夫かと心配していたのですか、気がつけば額が便器につきそうなほど必死に磨いていたのです。トイレ掃除は、磨けば綺麗になります。やれば、やっただけ光り輝くようです。綺麗になれば、もっと綺麗にしようという心理が働くようです。中学生でも大企業の社長でも、トイレを掃除している姿はかわりません。一番汚い部分に手を入れたときから、すべてをできるようになりました。はじめの一歩を踏み出す勇気が必要ならばトイレ掃除をしてみては、いかがでしょうか