Love Rainbow 06



さて、今回のテーマは、「冬」です。
12月になって、もうすぐ1週間。
今年もクリスマス・年末年始と、ドタバタする1ヶ月が始まりそうです。
でも、今回の冬は、ちょっと早い季節に訪れる冬。
そんな冬をお送りしたいと思います。
というわけで、Love Rainbow 06、スタートします。

Love Rainbow Vol.06
「Winter’s fantasy」


始まりは去年の短い夏。
ホントに1ヶ月しかない夏を、満喫しようと海に出かけたのがキッカケでした。
一樹とその友達竜二が、短い夏を満喫しようと、銭函の海水浴場に出かけました。
竜二は、一樹から悩みを受けていて、それの解決になればと呼び出したんですよね。
札幌から向かう車の中で、こんな話をしてました。
竜二「最近、疲れた顔してるだろ?」
一樹「まーなぁ。。。夏なのに、彼女の1人もいないんだからね。」
竜二「こないだ、よしきさんに同じ事きいてみた。どう答えたと思う?」
一樹「ま、よしきさんのことだから、早く彼女でも作って、俺のところに紹介して、でも言ったの?」
竜二「間違ってはないね。でも、よしきさんの場合は、紹介した後に味見するから。。。」
一樹「それさえなければなぁ。。。」
(着信音に、吉本新喜劇のテーマ。爆笑)
竜二「あ、電話だ。噂をすれば、、、よしきさん。
もしもし、竜二です。よしきさんの話を、してたところでしたよ。」
よしき「くしゃみ2回したと思ったら、やっぱりお前らか。。。
で、今日は海に行くとか言うてたんやないの?」
竜二「そうですよ。今、一樹が運転してますよ。後で替わりましょうか?」
よしき「帰りにでも、また報告は聞くわ。
で、海水浴場って、銭函?それとも岩内まで足伸ばすん?」
竜二「よしきさんは、ホンマに北海道、知りすぎです。笑
やっぱり、今でも彼女隠してるでしょ?北海道に?」
よしき「はいはい。いません、いません。
いたら、札幌で出没って、すぐに噂出るやんか。」
竜二「あやしいですねぇ。海水浴場で待ち伏せしてるとか、なしですよ。」
よしき「おいおい。今東京のスタジオやて。どうやって行くねん。爆笑」
竜二「まったくー。で、海に行くんですけど、よしきさんやとどうします?」
よしき「竜二のことやから、手、打ってあるんやろ?」
竜二「そりゃー、もちろん。実は現地に女の子2人、待たせております。
よしきさん、やっぱり来ます?」
よしき「行く行くー。あ、後ろで怒ってるのがいてる。。。
なんやって?私の水着姿見たかったら、おとなしくしてろってさ。。。
冗談やのになぁ。。。」
竜二「よしきさんが言うと、冗談に聞こえないんですって、多分。
なんせ、よしきさんは何でもありですから。
あ、近くに着きましたんで、また今度ゆっくり話しましょ。おつかれさまですー。」

そうこういいながら、車は銭函の海水浴場へ。
竜二「ちょっと待って。電話かけてみる。」
一樹「ほーい。」
竜二「お待たせ。今着いたよ。・・・ん?男1人付き添い。・・・?わかった。じゃ、そこに行くわ。」
一樹「何か言ってた?」
竜二「着替えて、海水浴場に来てくれってさ。」

さて、海水浴場。
短い夏を満喫しようと、海水浴場は人だかり。
で、携帯で話しながら、探してると、声がした。
「こっちだよー。」
竜二「お、いたいた。香織ちゃん。元気?」
香織「元気元気。竜二が友達紹介してほしいって、何かな?って思ったけどね。」
竜二「そうそう、こいつに紹介しようと思ってね。俺の友達の一樹です。」
一樹「はじめましてー。よろしくー。」
香織「香織です。で、その横にいるのが、ユッキーね。」
有紀子「よろしくね。竜二君に、一樹君ね。」
一樹「よろしくー。」
竜二「というわけで、4人で遊ぼうぜい!」
そんなことを言いながら、海水浴場で色々と楽しい時間を過ごしてました。

海水浴が人段落した午後1時過ぎ。
香織が突然、こんなことを言い出しました。
香織「竜二さぁ。消えてみる?」
竜二「香織ちゃん、あの2人、どうするの?」
香織「1回2人きりにして、どうなるか見てみようよ。」
竜二「香織ちゃんも面白いこと考えるねぇ。で、どうやって?」
香織「とりあえず、私はシャワーにでも行くと言ってみる。
その後、3分ほどしたら、竜二は昼ごはんもで買いに行くって言ったら?」
竜二「考えましたねぇ。作戦実行。笑」
そんな裏工作をすぐに実行に移しました。
香織「私、ちょっとシャワーでも浴びてくる。」
有紀子「いってらっしゃーい。で、一樹君って、面白いー。
竜二君、一樹君ってどんな人なの?教えてー。」
一樹「普段は結構おとなしいんだけどね。でも、マジメで誠実だね。
浮気は絶対しない性格かな?
俺の先輩で、浮気ばっかりしてる人はいるけどね。ホント」
有紀子「どんな浮気してるんですか?」
一樹「遠距離恋愛を掛け持ちして、ばれないよーにやってるみたい。
噂では、北海道でもいるとか、いないとか。」
有紀子「へぇー。よくお金もつよね。でも、浮気する人、嫌いかな?
やっぱり、自分だけを見ててほしいから。」
竜二「そうだよね。」

(よしき「ハークション。またくしゃみか。。。誰や?噂してるんは。。。。」
このみ「あれじゃないの?海水浴行ってる2人組。」
よしき「今度札幌行ったら、あいつらシバかなあかんな。。。」
このみ「ま、いいやんかー。それより、練習再開。秋のステージ、間に合わなくなるよー。」)

竜二「俺、焼きソバでも買ってくる。腹減ったー。
一樹、ちゃんと有紀子ちゃんのこと、相手してあげやー。」
一樹「すぐ帰ってくるん?」
竜二「ま、10分くらいね。」
有紀子「いってらっしゃーい。竜二君。」
結局、2人きりにされた一樹と有紀子。
2人になると、どこか緊張して話せない竜二。
有紀子も何だか緊張してる。
香織「何か、あの2人、緊張してるよね。」
竜二「一樹も話切り出せばいいのに。」
香織「大丈夫。さっきまでの雰囲気があったら、ね?」
竜二「とりあえず、昼でも食いに行くか?見えるところで。」
香織「そうだね。」

結局、その後は話を切り出せないまま、そのときは終わってしまったんです。
でも、最後に。
竜二「携帯の番号、交換しようさ?」
香織「いいねー。はい、有紀子の番号。」
竜二「じゃ、一樹の番号、だすで。」
有紀子・一樹「いいって。そんなことしなくても。」
竜二「何で?」
香織「もう、番号知ってるとか?」
有紀子「そう。番号は交換したし、今度のデートも決めたの。
今日はありがと。竜二君、一樹君を紹介してくれて、嬉しかったよ。
一樹君、今度は2人きりでね。香織ー、行くよー。」
一樹「有紀子ちゃん、電話するからねー。香織ちゃん、お疲れ様でしたー。」

竜二「なーんや、一樹、しっかりしてるやん。」
一樹「っていうか、向こうから番号聞かれた。」
竜二「こりゃ、よしきさんにご報告やなー。」
一樹「よしきさんが入ると、取られるから困る。やめてくれー。笑」
竜二「大丈夫だって。よしきさん、噂ほどひどくはないし。
結構遊んでるようで、女の子関係はマジメにやってるし。今は。」
一樹「今は?ってどういうこと?」
竜二「ま、本人に聞いてみ。あ、竜二です。運転中なんで、一樹に替わりますねー。」
よしき「こら!散々噂してたろ?笑」
一樹「ネタで使わせていただきましたー。笑」
よしき「来月、札幌に行ったら、お前らジンギスカン、オゴリ決定。」
一樹「えー。。。なんでですか?」
よしき「ネタ使用料。爆笑
ウソウソ、またおいしい店連れてってな。
で、今日はどうやったん?」
一樹「ま、頑張りましたよ。今度、デートの約束まではね。」
よしき「一樹にしては上出来やんか。」
一樹「よしきさんやと、最後はホテルですか?」
よしき「そうそう、とりあえず車乗せて、ラブホで。。。って、こら!
そんな事しません。」

で、一樹と有紀子はデートを繰り返してました。

さて、話はいきなりとんで10月の終わり。
11月の休みにデートする約束をしていた、一樹の所に、いきなり電話が鳴りました。
有紀子「一樹、有紀子だよ。」
一樹「由紀ちゃん、どうしたの?」
有紀子「今から、羊が丘、行かない?」
一樹「夜11時やん。どうしたの?」
有紀子「いいから、いいから。有紀子の家に迎えにきてね。」
一樹「はいな。」
で、一樹は有紀子を迎えに行って、夜中の羊が丘へ。
一樹「札幌ドームも真っ暗やんか。なんでこんな場所へ?」
有紀子「うふふ。何でかな?だって、一樹に逢いたかったんだもん。」
一樹「照れるやんか。。。ん?」
その時、札幌でこの冬最初の雪が降ってきました。
一樹「あ、雪だ。今年も長い冬、始まるんだな。。。」
有紀子「雪だね。キレイだね。有紀子、一樹と2人で、雪見たかったの。
いつも仲良くしてくれてたし。2人でデートもたくさんしたしね。
有紀子ね。今年の冬は楽しみなんだ。」
一樹「何で?」
有紀子「今までは、北海道の冬って嫌いだったのよ。
でも、今年は違うの。だって、横には一樹がいる。
一樹と一緒にいる冬なら、もっと楽しくなるかな?って
ちょっと待って。」
そういって、有紀子は一樹から1歩、離れました。
有紀子「一樹、私、有紀子と付き合ってください。あなたに側にいてほしい。」
一樹「その言葉、有紀子の誕生日まで隠しておこうと思ってたのに。先に言われちゃったか。
俺もいいかな?」
有紀子「いいよ。」
一樹「有紀子、俺の側から離れるなよ。」

それから1年と2ヶ月、ちょうどクリスマスの時期。
一樹から、よしきのところにクリスマスカードが届きました。
一樹「よしきさんへ。今年の冬は、また札幌で歌われるんですか?
お願いがあるんです。
僕と有紀子の想い出の曲、アレンジしてほしいんです。
このみさんと一緒なら、確実に歌えると思うんです。
無理なお願いしてすいません。あと1ヶ月もないのに。
We wish a Merry X’mas!」
そのカードをこのみに見せながら、話をしてました。
よしき「どうするよ?やってあげよっか?」
このみ「カラオケで普段歌ってる曲だしね。あとは楽器だけの問題やし。」
よしき「じゃ、その曲のカラオケバージョン、聴いて頑張るか。
楽器の音もとらなあかんし。これから大変やで。」
このみ「あと3週間か。どこまで仕上げられるかな?でも、頑張ろうね!」


さて、この話は、一旦ここで終わります。
でも、多分続編が出ると思いますよ。近いうちにね。
今回の物語の、感想なんかも書いてくれると、嬉しいです。
次回のLove Rainbowは、12月29日の予定です。お楽しみに!


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