Sports WA 05-02


Sports WA 05-02
「Presentiment Not Defeated」



さて、笠松への遠征から1週間。
今度は、会社のチケットを活用しての観戦となりました。
というのも、等々力の開幕戦から、とんでもない豪華なカードを組むんですから。。。
というわけで、今回は3/12 川崎フロンターレ-浦和レッズ の観戦記です。


2月の頭から、川崎市内では1つのキャンペーンが行われていました。
「川崎の青、集結」
川崎市を母体とする川崎フロンターレが、5年ぶりのJ1復帰を果たしました。
その初戦は、何と日本一サポーターがアツイといわれている浦和レッズ。
何もしなければ、等々力が真っ赤に染まる可能性は高い。
というわけで、川崎市を中心として、とにかく開幕戦を見に来てもらおうというキャンペーンが行われていました。
色んな駅にキャンペーンが張り出され、街は等々力のJ1開幕戦一色となってたんですね。

さて、そんな折の2月頭。
会社で仲のいい総務の先輩に、お願いをしてました。
よ「開幕戦の浦和レッズ戦、チケット2枚お願いしたいんですけど。」
先「まだ会社の発表前というのに、どうしたの?」
よ「友達で相当行きたがってるのがいるんですよ。」
先「じゃ、今回は特別にチケット確保しておくわ。」
(本来は申し込みがあってからの抽選。)
よ「すいません。ありがとうございます。」

結局、直前にもう1枚追加されて、3枚ゲット。
チケットの一般発売は、発売初日に完売状態。
一体どれだけの観客が等々力に集結するんだろう。
そう思いながら、等々力での開幕戦を迎えました。

3月12日 朝7時30分。
浦和レッズの知り合いの場所取りのために、よしきは等々力にいました。
(よしきが一番等々力に近いということもあったので、お願いを聞くことに。)
その時点で、アウェイ側はおよそ600人の行列。
(ちなみに、ホーム川崎フロンターレ側でも300人の行列。)
昨年のJ2ゲームでは考えられない光景が、等々力にはありました。
そして、8時過ぎに『の。』が到着し、よしきは正規の入り口に並び替え。
(知り合いというのは、『の。』のサポ仲間です。)
で、そこからは行列に並びながら、開門まで待機となりました。

開門30分前の12時過ぎ。
よしきの仲間の先発隊も揃い、座席確保の打ちあわせ。
最初から打ち合わせしてた通りの座席確保のため、開門直後にダッシュします。
結果、当初予定してた通り、コーナーフラッグ最前列を確保することが出来ました。
(昨年も、この開門ダッシュでどれだけ最前列を確保したことか。笑)

そして、落ち着いた頃に、アウェイ側の知り合いを見送ってから入場した『の。』が到着。
の「場所、カンペキじゃん。」
よ「そりゃー、等々力のヌシみたいなものですから。笑」
も「よしき、早かったよー。覚えてるかのような席確保だったし。」
というわけで、先発隊3人でしっかり10席確保となりました。笑

それから、試合開始までの3時間の間に、大体のメンバーも揃いました。
そして、試合開始30分前。
等々力に詰め掛けた観客を見ながら、メンバー発表。
(メンバー発表の前には、等々力名物のフロンターレホットドックの差し入れをしておきましたけどね。笑)
等々力は、今までにはないような観客数と熱気に包まれていました。
そう、あの浦和レッズ相手に、観客は全くの五分五分。いやそれ以上。
やはり、川崎が一丸になったキャンペーンは、間違いじゃないということが証明されました。
その観客数、24,332人でした。
等々力のキャパが25,000人なので、満員札止めもいいところです。

さて、試合。
前半5分に川崎のFWジュニーニョの突破を浦和のGK都築が手で止めてしまい、PKに。
都築が一度はPKを止めるも、こぼれ玉をジュニーニョに押し込まれ、川崎が先制。
前半21分、浦和のMF酒井が豪快にシュートを決めて、1-1の同点。
前半は1-1で折り返しました。

後半、いきなり川崎の怒涛の攻撃が始まります。
まずは後半7分、浦和のDFネネが故障で人数が1人少なくなっているところを川崎が生かす。
ゴール前で川崎のFW我那覇が決め、2-1。
後半19分には、MFアウグストがカンペキなフリーキックを決め、3-1。
さすがに、これで勝負あったかと思いました。
でも、浦和のサポは諦めません。
ここから、セカンドステージ覇者の意地の総攻撃が始まります。
得点を決めた酒井とFM田中達也を引っ込め、FW岡野とFW横山を投入。
この采配が、結果的に大成功を生みます。
後半35分、途中出場の岡野と横山のワンツーから岡野が決めて3-2。
そして、後半ロスタイム(48分)。
川崎が粘ると思ったところに三都主からのシュートをGK下川が弾く。
そのこぼれ玉を三都主が闘莉王に浮かせる。闘莉王がヘディングで決める!
何と、試合終了直前に3-3の同点に。
浦和サポは爆発したかのような喜び。大して、川崎サポはまだ諦めないという感じの応援。
キックオフ直後に笛が吹かれて、結局3-3の同点で試合終了となりました。

まずは、川崎フロンターレ。
「今年の川崎は、相当上位に行きそうな気がする。」
昨年のJ2の戦い方となんらかわらないんですよ。
FWマルクス・ジュニーニョ、MFアウグストを中心とした戦いは、昨年と同じです。
そして、3バックの顔ぶれも、昨年とほとんどかわりません。
圧倒的な安定感を持って昨年J2で勝ち点104、得点105を取ったのは、やはりダテじゃないということです。
そんなことを確信させた、等々力開幕戦でした。
あとは、これだけのサポーターが来てくれたことに感謝して、また観客が来てくれるような試合を続けること。
今日のような試合をすれば、確実に観客はついてきますね。
等々力に疎遠になっている川崎サポのみなさん、今年は是非等々力へ足を運んでください。
その運んだ分だけの感動を、しっかりチームは与えてくれますよ。

そして、浦和レッズ。
セカンドステージの覇者という意地が、2点ビハインドから同点に追いつかせたのでしょう。
次の試合に確実につながる攻撃だったと思います。
開幕2試合で勝ち点わずか1。
世間は開幕ダッシュ失敗とも言っています。
でも、長丁場の34試合のリーグ戦。こんな時は必ず1回はあります。
でも、その躓きをチャラに出来るような気がするんですよね。
予定では、10月29日。今度は埼玉スタジアムでこの対戦があります。
相当面白い対戦になることだけは、確信できましたね。

試合終了後、1つの言葉がずっと気になってました。
の「今日は、1-3になっても負ける気がしなかった。
『負けない予感』っていうのかな?そんな気がしたんだ。」
長くサポーターをやってると、いろんな場面に出くわします。
そんな時、色んな予感も頭をよぎります。
あ、何かひっくり返される。ロスタイムで逆転するような気がする。
よしきも、2001年の秋の平塚で、そんな気持ちを持ってたことがありました。
「絶対逆転できる。絶対この試合で昇格を決める。」
『予感』というものの大切さを再認識した、そんな一戦でした。


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