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カテゴリ:法人会
ウラのウラはオモテじゃないか!!
というツッコミもあろうかと思いますが、その辺は置いておいて下さい(笑) 昨日、法人会の主催で行われた「助成金制度に」関する研修会に参加してきました。 講師は人事、労務、経理などのコンサルティングやアウトソーシングを請け負っている会社の社長で、社会保険労務士などの有資格者でもあります。 約10年前にコンサルティング会社を創業。 この10年で会社を急成長させた非常に「やり手」の社長です。 「助成金制度」とは、雇用保険料を財源として企業に対して助成金、奨励金・給付金などが支給される制度で、景気低迷による社会不安に対処するため、今やあらゆる助成金が定められ、かなり幅広く事業者にに対して支給されているようです。 この社長が経営するコンサルティング会社、今回の研修会で聞いたところによると、この助成金制度に関する知識を利用してかなりの利益を上げているそうです。 例えば、コールセンターを設立しようとした場合、東京ではなく、人件費や不動産価格が安い沖縄に設置するそうです。 失業率が高い沖縄で人材を採用することにより沖縄県から補助金を得て、結果として東京でコールセンターを設置する費用の数分の1のコストで運営ができているというお話とか。 また、そのコールセンターでは20代の既婚女性を積極的に採用し、育児休業の助成金をできるだけ貰える様にしているというお話を聞きました。 (沖縄県で実施されている助成金だけでもこんなにあるそうです) http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=156&id=5133&page=1 その他にも、助成金制度を利用した儲け話が満載で、とても有意義な研修会だったと思います。 「こうこう・・こうすれば100万円助成金がもらえます」 「この場合には40万円もらえます」 「私の会社ではこうして1万円の給料を払って助成金を1万1千円もらいました。そこで1千円分儲けました」・・・などなど。 このコンサルティング会社はこうして利益を積み重ね、「豪華な社員旅行」「特別ボーナス」「都内に自社ビルを建設中」など、まるでバブル当時を彷彿とさせるようなお話でした。 条件さえ満たせば、これらの助成金は大抵もらえるそうです。 また、この手の助成金は800種類くらいあって、しかも毎月のように制度が変更され、その情報は助成金を本当に必要としている肝心の中小企業まで降りてきていない・・というのが現状のようですね。 要するに「情報格差」がそのまま「経済格差」に現れてしまっていると言えると思います。 こうして、助成金をもらって利益を出す会社があるというのは、聞いたことはあったのですが、ここまで徹底している会社があるというのは今回恥ずかしながら初めて知りました。 ただ、研修会が終わった後、何度考えても釈然としなかったですね。 釈然としない理由・・それはこの「助成金制度」の原資となっているのは我々の「税金」だということ。 一部の企業の利益に貢献するだけとなってしまうこの税金の使い方・・・本当にこれでいいんでしょうか? 「事業仕分け」、しっかりやって頂きたいですね。 あ、もちろん、この会社は違法なことは一切やっていませんし、助成金をもらうこともすべて正当な手続きに従っており全く問題がないことは言うまでもありません。 また、母子家庭や高齢者、障害者、失業者など、社会的弱者を支援するこれらの助成金制度そのものはあり方として正しいと思います。 問題は、その情報の伝え方、そして適用の仕方ですね。このあたりに若干問題点があるような気がしてなりませんでした。 ランキングに参加しています。できればポチっと♪お願いします。 ↓↓↓ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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