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テーマ:仕事しごとシゴト(23618)
カテゴリ:今日のお仕事
リストラを行い、復活基調にある日本企業ですが、これから次の問題はいわゆる人材の問題であると思われます。
大量の団塊世代の退職が予想される2007年問題もあいまって、これからは人材戦略が大きなポイントになるんだろうなあ、と思っています。 今のプロジェクトは、基本的には業務改革だ、と聞いて乗り込んだのですが、先方の役員が感じている課題はそういう短期的なものではなく、「この先、この会社はどうなってしまうんだ?」という非常にシビアでかつ長期的なものでした。 曰く ・社員のスキルが下がっている ・意識が低い ・育たない という課題。 そりゃ、そうです。だってこれまで会社は10年以上リストラやって、新卒抑制して、コストの安い派遣で業務をまわしてきたわけです。ゆえに、社内にナレッジは蓄積されず、下がいない若手のノンコアな業務は減らず…。さらに成果主義人事の下に行われる賃金カットがもたらした若手のモチベーション低下。上の人ができたことはできない、という悪循環。一見コスト削減には成功したかもしれないけれど、長期的な視点にハタと立つと、これからのグローバルな競争を勝ち抜くことが果たしてできるのだろうか? と。 リストラの反動がきてるのが今、密かに進行しつつあるのではないでしょうか? 某財閥系大手商社ではうん年ぶりに一般職の女性の採用を復活するそうです。 理由は、 ・結局、派遣では人材が育たない ・社内にナレッジが蓄積されない ・派遣の人間のモチベーションは低い おいおい…。そりゃ、そうだ。その程度の賃金しか与えてないのだから…。 向こうだってその程度の気持ちで来るだろうよ。 また、さらにITバブル崩壊以降の就職難だったせいもあいまって、今の20代の若手には「リベンジ転職」なるものがさかんで、3年で3割は辞めるのが現実で、非常に人材の流動性が高まっています。 これからの人材戦略とは非常に重要になり、会社の将来をも左右する問題の一つになると思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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