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カテゴリ:ビジネス
本日の日経MJには、レクサスが、
そして、日経金融には、PB(プライベートバンク)の記事が一面を飾っていました。 これは、つまり日本にもいよいよ「富裕層」をターゲットにしたビジネスが本格的展開を行いつつある、ということだと思います。 高品質で高価格な商品、サービスを個人に提供するビジネスが本格化する、ということであり、そのようなビジネスは今までの日本企業がほとんど経験したことがないビジネスです。 欧米には昔からありますが、日本には戦後から高度経済成長期の一億総中流時代を経て、バブル、そしてバブル崩壊、とマスマーケティングしかやってこれず、ようやく所得セグメントで利率が大きい富裕層が生まれています。所得の格差も広がっています。かつ、この日本の富裕層ビジネスのやっかいなところは、シニアビジネスとかぶっているところです。 所得格差や、富裕層というとITベンチャー社長や、リッチな勝ち組ビジネスマンを思い浮かべる人がこのブログ読者には多いかと思いますが、実は単純に年齢によるカテゴライズが可能です。 要は、富裕層はほぼシニアであることが多いわけです。 これが、ますます日本の富裕層、シニアビジネスを難しくしている部分です。つまり、顧客が求めるもの、が実感としてわからない、 ・だってそんなお金を持ってるわけでもないし、 ・そんなに歳をとっているわけでもない ・そして、富裕層かつシニアのマーケットの分析データが少ない という点です。 トヨタはレクサスの顧客データを使って、トヨタグループ全体へのマーケティング戦略へと活用するでしょう。トヨタホーム、金融、通信、等々。 金融もそうです。 富裕層かつシニアのデータをまず手に入れ、そして分析し、効果的なマーケティングを次々に打ったところが勝つことができる、そのビジネスセンスとスピードが重要になりますね。 その結果、利率が低い(とみなされる)、若い世代(=所得が低いセグメント)は必然的に優遇のない商品、サービスしか享受できない世の中になるのかもしれません。企業はグローバルなサービス、商品の展開はどんどんしなくなるのだと思います。 全セグメントに向けて商品を売ってくるのは、トヨタぐらいなモンかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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