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カテゴリ:ビジネス
土曜日に僕が通っているビジネススクールのオプション授業(っていうか宣伝)で「ソニーのケース」がありました。
この先生、元ハーバードのMBAなんですが好きなブランドがソニー、アップル、そしてMUJIなんですよ(笑) なるほどソニーは大変ですね…。 ■大変な理由 ●本業で二期赤字 ソニーは家電が儲かってない、という記事はよく読みましたが、なるほど赤字なんですね…。 -業界の価格競争: ソニーブランド、ってもはや昔の話。 一家電企業であり、価格競争に普通に巻き込まれてしまっている -テレビ: 松下の中村さんが「テレビで勝つことが最も大事」と語っていましたが、テレビなんて、ブランド変更しちゃった…。 しかも、サムスンとの合弁だし…。これ、いるの?? 松下の話はすでに書いています。 →どうやら、アメリカではシェア30%のようです(by 週間エコノミスト 12/13 失礼!) -アップルの脅威: ソニーはこれで負けてはいけなかった。やられてしまったな…。最近のアップルのCMみるとまるで20年前のウォークマンを発売していた頃のソニーのようです。 盛田さんがこのアップルのCMみたら悔しがるだろうなあ…と思うのです。 -ヒット商品の欠如: ソニーはそのDNAから次々とヒット商品を世に送り出してきたはずなのに…。 でも、ソニーって実はもう60年なんですね。 ■この後の見通しは? ●PS3、CELLで勝負?: ソニーのIRを見ると、ソニーが描く未来があるのですが、そこに大きなソニーのメッセージを感じます。 -デジタルリビングの覇権戦争: 細かいですが、なるほどと思ったがそこには”パソコンがない”のです。 00年ごろにソニーvsマイクロソフト、みたいな話があって、家電、リビングを制するのはテレビかパソコンか?!みたいな話があったのです。テレビならソニー、いや当時、ソニーはテレビとPSを組みあせて、デジタル家電の覇者たろうとしたのです(今でもそうか…、デジタル・ドリーム・キッズってまだ言ってるんだっけ?)。 一方でMSもまたパソコンを通じてリビングに入り込み、パソコンがテレビ化することでリビングの覇者になろうとした…。 で、今どうなったか? あれから5年。より進出したのはパソコンのテレビ化、かな? かと言ってPSがリビングの覇者にはまだなっていない。要はまだ勝負はついていないのです。 ●音楽でアップルに覇権を許したソニーが死守しなければならないリビング 音楽でもはやアップルをワールドワイドで覆すのは困難かもしれません。特にアメリカ。 でも、リビングならソニーはPSをレバレッジかければまだなんとかなるかもしれません…。 PS3には何をいれてくるのでしょうか? どうすれば、通信、ハード、アプリ、コンテンツを有機的につなげて、そして全てを押さえることができるのか…。 ゲームでリビングを押さえることって可能なのかなあ…? テレビでは松下、シャープに負けてますからね…。 ●財務的には…。 財務的には、僕は極論ですが、「テレビ辞めれば?」と実は思っています。 アイデンティティーの喪失になりかねませんが、テレビが…。 ソニーがんばれ! 好きです。友人も多いですし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.05 01:13:29
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