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2024/04/21(日)10:20

もしかして「読んではいけない」本だった?

本にまあ(99)

「書いてはいけない:日本経済墜落の真相」(森永卓郎著、三五館シンシャ)を読みました。 とてもにわかには信じがたい内容でした。財務省は事実上、日本の三権分立の上に立っていること。そして、日航機墜落の真相は自衛隊の誤爆によるものだということ。それは多くの人が承知している事実であるにもかかわらず知っている誰もが口をつぐんでいること。その理由はメディアや関係者の、我が身を守ることを優先した忖度であること。 しかし、衆人承知の事実でありながら誰もが表向き触れなかったもう一つ大きな問題「ジャニー喜多川事件」はBBCの報道や勇気を持って告発した被害者らによって真相が明るみに出ることになりました。そこで森永さんは、ジャニー喜多川事件と同様に、財務省や日航機事件の真相も勇気を持って告発しなければならないと考えました。 森永さんはいまステージ4の癌患者であることを公表しています。 まえがきで森永さんは言います。これらのことを書くことによって「大きなリスクがあるのは承知だ。逮捕されるかもしれないし、命を狙われるかもしれないし、訴訟を起こされるかもしれない」(同書10ページ)。それでも「命あるうちに」真実を知らせたかったことを思うと、本書の伝えたかった事実の重みを感じます。 発行社はあの日記シリーズで有名になった三五館シンシャ。驚いたことにここは社長が一人で経営するひとり出版社だそうです。この、忖度無用な二人がタッグを組んだからこそ実現できた企画なのかも知れません。実際、森永さんは本書の企画を多くの出版社に持ちかけ断り続けられたと書いています。 関西空港で飛行機に乗る前にふらりと寄った本屋さんでふと目に入ったこの本。暇つぶしにと思った本でしたが、重たいものをつきつけられました。

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