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カテゴリ:本にまあ
春風亭一之輔さんの「まくらが来りて笛を吹く」(朝日文庫)を読みました。
![]() 奈良の書店で「何か笑える本はないか」と『落語・漫才』のコーナーを見つくろっていた時ふと見つけたのがこの本。一之輔さんのことは笑点に出ていることぐらいしか知らないし落語はほとんど聞いたことがありません。大喜利の答が当意即妙で、割りと好きだと思っていました。本書をめくってちょこちょこっと読んでみると、これがなかなか面白いし共感できます。 その時点で元は『週刊朝日』所収の連載物だったことも、本書がそれをまとめた2冊目だということも知りませんでした。 こういう短くてクスッと笑える本は好きです。私の読書は基本、運転中の赤信号待ちの間に行います。なので、一つのエッセイが1回の信号待ちで読み切れるか、それが無理でも2回の信号待ちで読み切れる程度の短さの本書は私の読書にぴったり(よい子はまねをしないでください)。さらに、ぶつ切り読書には重厚なテーマよりこの本のような軽~い題材が合っています。 毎週(たぶん)綴られるエッセイ、お題はそのときどきに応じて編集者が出すので時事ネタが多くなります。 今回この本に掲載されたエッセイはコロナ禍前後のもので、コロナ関連の話題が多く取り上げられていて「そうそうあの頃は大変な経験をした」と記憶を確認する助けになり、一種のクロニクルのような役割も果たしています。が、それ以外はほぼくだらないネタのオンパレード。でもそのくだらないネタをくだらなさなく(日本語あってる?)してしまうのが一之輔さんの筆力。逆に、日常の普通のことを敢えてくだらないネタにしてしまう筆力もお持ちです。 本書はエッセイをまとめた本としては2冊目。これは1冊目も読まなくては、と思わせてくれました。 とくに「解説」の赤江珠緒さんによると、1冊目の文庫本の解説は一之輔さんの高校生の長男が書いたもの。「高校生でありながら、見事な文才で、もっとも身近な父に迫るという圧巻の文章なのだ」(本書415頁)とベタ褒めしています。それだけでも読んでみたい。それだけだと本屋の立ち読みで済ませられるか。ま、それはしませんけどね。 ネタバレ嫌いな私は映画を見る前にも決して解説を見たり読んだりしません。ご子息の解説も読後の楽しみにいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年02月14日 10時34分50秒
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