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2026年02月17日
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カテゴリ:本にまあ
「笑う!うちなーぐちFAX小全」(ラジオ沖縄「前田すえこのいいことありそうウィークエンド」編、ボーダーインク)を読みました。

かなり古い本です。ジュンク堂那覇店で先ごろ開催された「古本市」で見つけたもので、1994年6月23日第一刷発行となっています。当時ラジオ沖縄で土曜日の午後に放送されていた「前田すえこのいいことありそうウィークエンド」という番組でリスナーからの投稿を募集していて、本書に所収されているのは1991年~1993年のリスナーからの投稿です。

ウチナーグチの「お題」を番組がひとつ提示し、それに関するリスナーからのFAXを前田アナらが紹介する番組でした。

提示されているウチナーグチは例えば「ウチアタイ」「ユクシ」「ムトゥビレー」「ワンカラワンカラ」「テーゲー」など。意味は「心当たりがあって胸が痛い」「嘘」「元カレ、元カノ」「自分が自分が」「いい加減」となりますが、これらは番組開始から35年以上経った現在でもつかわれている言葉ではないかと思います。

標準日本語が行き渡りウチナーグチを話すお年寄りも少なくなって、島言葉は絶滅の危機にあると言われています。

しかし本書を読むと35年前の沖縄では若い人も方言を聞けるだけでなく、ある程度話せていたんだろうなと感じます。それだけウチナーグチを普通に使う年寄りが家族の中にいたのでしょう。いまは標準日本語に沖縄方言を混ぜるウチナーヤマトグチ(沖縄方言まじりの日本語)が話されていますが、このころは結構純粋なウチナーグチが残っていたようです。たとえば277頁にある次のような文は、沖縄に縁がない人はひとことも理解できないでしょう。言葉を発したのは酔っぱらって家を間違えて入ってきた女性。

ヤーヤターヤガ ウヌイナグヤ ワッタートーチャンシィ タラングトゥ アマクマ イキガツクイネェー
(お前は誰だ) (この女は私の父ちゃんだけでは足らないで) (あちこちに)(男を作ってから)

投稿には「12年前の話」とあるのでこの出来事は1980年ごろ、昭和の話です。この女性の言葉は純粋なウチナーグチそのもの。彼女は当時20~30代であったかと推測されるので現在は70~80代ですが、彼女は「立派な」ウチナーグチを使っています。そして投稿主はもっと若かったはずですが(投稿内容から推測)この言葉をちゃんと聞けて理解しています。

ウチナーグチは日本語(ヤマトゥグチ)がベースなので、こういった文章はウチナーグチを少しかじればある程度理解できるようになります。

しかし、初めてウチナーグチを耳にするヤマトゥンチュ(県外の日本人)には外国語そのものにしか聞こえませんよね。恐るべしウチナーグチ。ただ、本書に出てくるウチナーグチは現在も残っているものもありますが、その多くはこの35年の間にあまり使わなくなり、廃れてしまったものもあるのではないかと思います(このときの投稿手段だったFAXがそうであったように)。

ウチナーグチを復活させる動きがありますが、難しい文法書よりよほど本書を読む方が生きたウチナーグチが学べます。

本書の続編はないのかと検索をしてみると、このシリーズは1994年発行の本書を皮切りに3冊目まで出ているようです。古本屋で宝探しをする楽しみが増えました。ところで元々本書の定価は1500円(本体1456円)となっていました。当時(本書の発行は1994年=平成6年)は消費税が3%だったんですね。時代を感じます。

ちなみに私はこの本を1000円+消費税で購入しましたが、残念ながら1030円ではなく、1100円でした。





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最終更新日  2026年02月17日 11時56分43秒
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