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カテゴリ:本にまあ
「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」(五百田達成著、Discover21発行)を読みました。
![]() 上や下にきょうだいがあるかないかによって人の性格は決まる、とするのが著者の主張。彼は人間には長子型、末っ子型、中間子型、一人っ子型4パターンがあると言います。そしていろいろなシチュエーションにおいてこれら4種の人間はどんな反応をするかを簡潔に説明します。たとえば次の例のようなことです。 【金銭感覚】(p.150) 長子は、人のためにお金を使いたい 末子は、人のお金を使いたい 中間子は、お金にシビア 一人っ子は、お金に無頓着 【結婚観】(p.162) 長子は、価値観が合う人と結婚する 末子は、気が合う人と結婚する 中間子は、自分を好きな人と結婚する 一人っ子は、自分が好きな人と結婚する 「あるある」と思うこともあるでしょう。本書はこのように、4種の性格をありそうと誰もが考える形で分類します。 言われてみれば確かにそんな気がする。長子ってそんな感じだし、末っ子とは全然違う。一人っ子はまた違う。などなど、思い当たりそうなことがたくさん書かれています。しかし、そこには根拠が明示されていません。誰もが何となく思っていることだから言われると自分が思っていたのと同じだと思ってしまいます。が、どこにも証明は出てきません。 この分析に当てはまらない例も多いはず。そもそもここに書かれていることは何%ぐらいが当てはまるのでしょう。 筆者は執筆にあたって「リサーチした」そうですが、要するにたくさんの人に意見を聞いてみたという程度で、統計的な処理がなされている訳ではありません。筆者の略歴を見てみました。大学卒業後は書店や広告代理店に勤めており、その後、人づきあいやコミュニケーションに関する専門的なアドバイザーになっています。それに関する著書も多数著わしています。 彼の基礎にあるのは「サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績」(著者紹介欄より)です。 生まれ順が人間の性格形成に関与する部分はあるのではないかと、私も常々感じていました。筆者同様、典型的な「長子性格」「一人っ子性格」などがあるような気もしていました。この本がそれを証明してくれればいいと期待して読みましたが、どうも私の期待とは方向が違っていました。本書には広告代理店のコピーのようなキャッチ―な文言が並んでいますが、それは私が望んでいたものではありませんでした。 読み物としては興味深かったものの、科学的裏付けを第一にしたアカデミックな書物でなかったのは残念でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026年02月26日 10時48分05秒
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