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カテゴリ:本にまあ
「老活の愉しみ 心と身体を100歳まで活躍させる」(帚木蓬生、朝日新書)を読みました。
![]() 今「ろうかつ」と入れるとちゃんと「老活」と変換され少し驚きました。この言葉、筆者の創作でもなかったんですね。 ただ、本書の内容はこれまで高齢者向けに唱えられてきた健康法と変わるところはなく、従来のそれらをまとめて一冊にしたような感じです。私には既知のことも多く、それほど目から鱗のような箇所には行きあたりませんでした。巻末にちゃんと参考文献が上げられているのは親切ですが、逆に言うとそれらをつまみ食いして本書にまとめているようにも思えました。 気になったのが、独特の正義感や倫理観をもった自信家の部分。有り体に言うと少し鼻につきました。 自分の生活や過去の経験を例に上げ「私がこういうことをしてきたから健康な今がある」という書き方が何となく気になります。間違ったことを言っているわけではなくて、私の僻みもあるのだと思いますが「地中海料理が健康にいい」と言われてもなぁ、などと感じてしまいます。酒もタバコも「百害あって一利なし」みたいなことを言いながら、お酒はたまの嗜みならいいでしょう、この私を見てくだされば分かります、みたいな言い方をするのも自分に都合のいい方に話を引き寄せているように思いました。 そんなことを思いつつ読んでいたところ、ニュースに帚木さんの名前が出てきました。彼の書いた小説が回収されたそうです。 ニュースによると実在する人物を小説の中で実名で取り上げて、現在もご存命なのに亡くなった設定にしたとか。しかも本人には何の連絡もなく、だそうです。なぜそんなことをしたかの理由を帚木さんは「尊敬する人物なので実名にして世間に知ってほしかった」「亡くなった設定にしたのはコロナの怖さを描きたかったから」と言っています。本人に謝罪もし、本も回収し問題の部分は書き換えるそうです。 ただ、この彼独特の理由に何となく本書に流れている雰囲気に似たものを感じてしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026年05月01日 12時09分13秒
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