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2026年08月18日
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カテゴリ:本にまあ
「消えていく家族の顔 現役ヘルパーが描く認知症患者の生活」(吉田美紀子著、竹書房)を読みました。
最近亡くなった両親が認知症だったこともあり、この種の本は興味を持って読んできました。

認知症患者がなぜ不規則な行動をとるのか、彼らの頭の中はどんな思いなのか。それが知りたくていろんな本を読んできました。そのなかで本書はこれまで読んだ中で最悪の読後感を抱いた本でした。著者は現役の介護ヘルパーと二足のわらじを履く漫画家の方とのこと。ここに描かれていることは確かに現実としてあるのでしょう。

しかし本書に出てくる19の話は2、3を除いてどれもこれも認知症患者は絶望の中で生きているとして描かれています。

これまで読んできた認知症関連の本では奇行に見える認知症患者の行動にも本人にとってはれっきとした理由があり、行動には独特の論理があると説明されていました。そして、そこを理解したうえで認知症患者にはどう対していけばいいかが示されていました。本書でも「なぜ」の部分までは描かれていますが、その先の「どうすれば」までは踏み込みません。


現役ヘルパーだから踏み込めないのかもしれません。しかし、読者はそこで見放されるとつらくなってしまいます。

本書を読むと認知症患者の行動パターンやその行動をとる理由はある程度分かりますが、そこでつきはなされると認知症患者は苦しさの中で生きている、ということしか残りません。家族や介護者には理解できなくて当たり前、耐えて世話をしていくしかない、ということなのだと捉えてしまいます。認知症でもそれなりに、本人も周りも楽しく生きられるということが一切描かれていません。

身近に患者がいて、いま現在そのお世話に従事している人にはあまりお勧めしたくない本です。






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最終更新日  2026年08月18日 12時13分35秒
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