ユリコーはいつでもマジルーついてるさー
沖縄で、沖縄の映画を見ました。 「真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー」(原作シェークスピア 中江裕司監督)「ホテル・ハイビスカス」の中江監督と蔵本穂波ちゃんのコンビ。穂波ちゃんは前回3,200人から選ばれたそうですが、今回も3000人のオーディションを突破して主演に。穂波ちゃんが「ホテル・ハイビスカス」の9歳の「仲宗根美恵子」と同じ雰囲気のまま16歳の「キジムン(精霊)」になっていたことにちょっとびっくり。もっと驚いたのは、穂波ちゃんが私の知っている沖縄出身のある女性にそっくりだったこと。顔も雰囲気も同じ。穂波ちゃんが出てくるたびに、彼女のことが思い浮かんでしょうがありませんでした。それもあってか、この映画はいたく気に入りました。私は今回沖縄、那覇市の桜坂劇場で全国に先駆けた先行ロードショウを見たのですが、エンド・ロールを見ていると「協力」のところに桜坂劇場の名前が出てきました。そこで、上映が終わった後、桜坂劇場の人に訊きました。 「協力のところにこの桜坂劇場が出てきましたが、どんな協力をしたんですか] 「東京から来た役者さんや本島北中部から来た役者さんをロケ地の伊是名島に送りました」 「へえ、それは大変でしたね」 「でも、監督がうちの社長なので仕方ありません」あら、そうだったのですか。大学生として沖縄に来て以来、中江監督は沖縄大好き人間になったようです。ホテル・ハイビスカスやパイナップル・ツアーズ、ナビィの恋など、彼の作品はいつも沖縄が舞台。今回も沖縄の人や沖縄フリークにはこたえられない内容です(その分、沖縄のことを知らない人にはわかりにくいところもあるかも)。観劇者は8割がうちなーんちゅらしき人、残りも沖縄フリークと思われる人たちでした。三十代から五十代の女性を中心に、小学生からオジィまで、幅広い客層でした。エンド・ロールが終わってもなかなか席を立たない、そんな映画でした。