嘘つきはまさに泥棒そのものよ
ある人と雑談をしていて英語の LIE という言葉の怖さの話になりました。日本語では「うっそー」とか「ごめんごめん、嘘でした」などととても軽く口にします。でもこの「うそ」、英語では決してLIEではありません。ということをあまり日本の人は知らないのではないかと思います。「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉がありますが、LIEは「嘘つきは泥棒だ」ぐらいの意味になります。始まりどころではなく、LIAR(嘘つき)は犯罪者そのものを表すぐらいのニュアンスです。だから、軽く冗談を言って「嘘ぴょーん」みたいなつもりで「Ha, it was a lie.」とは言えません。言われた方は「俺はおまえを裏切った」ぐらいに受け取ってしまう可能性大です。では「嘘だよー」とか「ウッソー?」は何と言えばいいか。私の感覚では「 I'm kidding.」「You must be kidding.」ぐらいがいいのではないかと思います。kiddingは子どもを意味するkidから来ていることから(子どものように)ふざけるという意味でしょう。子どものやることに罪はないということでしょうかね。辞書などには「嘘をつく」は英語でtell a lieだと説明されているのが多くてヒヤヒヤします。間違いとは言い切れませんが、日本語の「うそ」は軽い意味で使われることが多いのではないですか。日本語の日常会話で「うそ」という言葉はよく使うので、それを英語で LIE と言ってしまいがちです。どうか直訳しないよう、気をつけてください。また日本人がよく会話で使うReally?も使いすぎると聞き手によっては疑われていると感じるかも。Really↓と語尾を下げれば「なるほど」的な意味になるでしょうが、上げると若干失礼。LIEほどではないにしても、何度も聞かされる方は気分を害するかも知れません。そして「私の言っていることが信用できないんですか!」と怒り出すかも知れないです。便利なことばなのでつい使ってしまうのですけど、こちらもお気をつけを。