森山直太朗☆「あの城」公演(9/30)
直太朗の劇場公演「あの城」が本日千秋楽、無事終了!僕は昨日2度目の観劇をしてきた。1度目には理解できなかった部分が解明したところもあり。人それぞれだと思うが個人的な解釈を言うとするなら・・・登場人物は複数あれど究極的には主人公「ナオタリオ」の分身だとみた。ラストで他の出演者が直太朗にお別れを言うシーンがそれを語っている。人は誰もが持っているというか生きていくうえで欠かせないもの・・・「闘争心」「処世術」などを身に着ける必要があり根底に「思いやり」や「愛」があってこそのものであるがそこには人間のズルい(弱い)部分、「嘘」や「虚栄」も絡んでくる。バンドメンバーが扮した二人が最後の別れを言わなかったのは直太朗の現在の活動に携わっているのであえてそうしなかったのではと?つまり、今後も直太朗とともに活動していく現実的な二人なので他の出演者が内面的な部分とすれば外面的な生の立ち位置だから。直太朗が客席に降り立った時に物語とは離れた彼らとの会話のやり取りがあったのもそれを示唆している。で、「城」は人生の目標というか最後に自分がたどり着きたい内面的な到達点。途中で城が炎上するのも人は生きていくなかで挫折感や失敗は誰しも経験することを表現しているのだと思う。それらを克服しない限りは自分の目指す目標には辿り着けないだろう。困難をひとつひとつクリアしていくのが人生なんだと。・・・とまあ、自分なりの勝手な解釈(笑)劇の途中で歌われる直太朗の楽曲はアルバムに収録されてはいるがこれまで生で一度も歌われたことのない曲もあり初めて披露される新曲とも併せて物語に違和感なく自然に溶け込んでいるのが良かった。1曲1曲をいつも以上に丁寧に歌ってくれたのが嬉しい。で、その中のひとつ「声」は良い曲ではあるのだがこれまで苦手な曲だった。嫌いという意味ではないよ。あのファルセットの部分の発声に余裕を感じられず聴いていて苦しいという感が拭えなかったから。直太朗のファンではない人からあの曲を「キモい」と言っているのを耳にしたことがあるが悔しいけど頷ける部分もあった。ところが2,3年前から歌唱が上達した印象があり今回の舞台では、さらに完成した極上の「声」を届けてくれた。非常に感激したさ。もう「キモい」なんて言わせないぞ。改めてつくづく思うんだけど直太朗の歌声は本当に優しい。サングラスをかけ、不良っぽいいでたちで登場した際にも外見とは裏腹に発声だけはいつもの直太朗の優しさが充満しておりそのギャップが良い意味で可笑しかったさ。ズンズンズンズン進化成長していく直太朗が今後も楽しみだ。余談ではあるが今回も大勢の直友さんたちと語らいを持つことができ直友の輪が広がっていくのも楽しみのひとつだ。