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ポセイドンの目覚め

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2006.12.10
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カテゴリ:マラソン
アジア大会の男子マラソン、前半は女子並みのペースで進み、ストレスがたまる展開。しかし、最後の最後で見せ場が来た。優勝は、カタールのシャミ選手。後半独走して決めたが、2位争いが熾烈を極めた。日本の大崎選手が、最後のスプリント勝負で、最後の一歩で追いついたのである。

見せ場は、この一歩だけと言っても過言ではない。気象条件もそれほど厳しくなかったのにもかかわらず、スローペースで進み、シャミ選手の仕掛けに反応できず、興味は銀メダルとなった。しかし、バーレーンの選手が2~3mリードでゴール前を迎え、大崎選手が渾身の一歩で同着となったのである。

この力強い一歩に、どうしても銀を取りたいという意志を感じた。2時間以上の戦いの中で、この一歩は、たぶん0.1秒ぐらいのものであろう。しかし、この一歩がメダルの色を変えたのだ。

もし、0.1秒遅れていたら確実に銅になっていただろう。相撲で言えば同体で取り直しというタイミングだ。0.1秒違えば確実に負けたのがわかる。大崎選手には、この執念を忘れずに、オリンピックを目指してもらいたい。アテネの選考では、あと一歩及ばなかったが、北京では、最後の一歩で代表を獲得してほしいと思った。





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最終更新日  2006.12.10 17:58:12
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