撒き餌レンズ? G 42.5/1.7 POWER O.I.S. をゲット♪
皆さんは何処かで「撒き餌レンズ」って言葉、聞いた事ありますか?。古くはキヤノンの EF50/1.8 が「撒き餌レンズ」として有名でした。その定義としては、標準ズームセットまたはWズームセットで一眼レフカメラを購入したユーザーが、始めての交換レンズとして手に入れるに相応しい、とってもリーズナブルなプライスなのに、描写に優れる広角、標準、中望遠の単焦点レンズ達の別名と言うか、いつのまにか巷でそのように呼ばれるようになったのです。最近では「神レンズ」なんて呼び方をする事も多く、現在ではその方が通じるかもしれませんね。m4/3陣営では、オリンパスが「ママのためのファミリーポートレートレンズ」の名称で 45/1.8 をアピールしています。私が考えるマイクロフォーサーズの「撒き餌レンズ」とそのライバルは下記の通りです。パナソニック◎G 25/1.7 ASPH. 希望小売価格\37,000-(税抜) *GF9/GF10 Wレンズセット設定品、フード同梱○G 14/2.5Ⅱ ASPH. 希望小売価格\47,500-(税抜) *コンバージョンレンズ対応、フード設定無●G 20/1.7Ⅱ ASPH. 希望小売価格\50,000-(税抜) *C-AF未対応、フード設定無、レンズポーチ付●G 42.5/1.7 ASPH. POWER O.I.S. 希望小売価格\50,000-(税抜) *フード同梱、レンズポーチ付●G MACRO 30/2.8 ASPH. MEGA O.I.S. 希望小売価格\57,000-(税抜) *フード設定無、レンズポーチ付オリンパス○M.ZUIKO DIGITAL 25/1.8 希望小売価格\42,000-(税抜) *フード同梱●M.ZUIKO DIGITAL 17/1.8 希望小売価格\59,500-(税抜) *スナップショットフォーカス搭載、フード別売◎M.ZUIKO DIGITAL 17/2.8 希望小売価格\30,000-(税抜) *販売終了品、C-AF未対応、フード設定無◎M.ZUIKO DIGITAL 45/1.8 希望小売価格\35,000-(税抜) *ママのためのファミリーポートレートレンズ、フード別売◎M.ZUIKO DIGITAL 30/3.5 Macro 希望小売価格\35,000-(税抜) *フード設定無◎:希望小売価格\40,000-未満(税抜)○:希望小売価格\50,000-未満(税抜)●:希望小売価格\60,000-未満(税抜)上記のように広角レンズ、標準レンズはパナソニックの方が安く、中望遠レンズ、マクロレンズはオリンパスの方が安い値付けになっています。全般的にオリンパスの方が安いように感じますが、実際にはパナソニックの中望遠レンズとマクロレンズは、レンズ内手振れ補正が入っていますし、パナソニックは専用フードが設定されていれば基本的にレンズ同梱となります。また、レンズポーチが同梱されている事も多いので、オリンパスのレンズを購入して、専用フードやレンズポーチを別途に購入すると、金額差は少なくなります。そしてマイクロフォーサーズの「撒き餌レンズ」で欲しいと思えるほど魅力を感じるのは、今回入手した G 42.5/1.7 ASPH. POWER O.I.S と、先に入手した M.ZUIKO DIGITAL 30/3.5 Macro です。GF9のWレンズセットとなる 25/1.7 は、一般的には望遠ズームをセットしたWズームセットよりはるかに魅力的だと思いますが、個人的には不要だと感じ、あえてボディ単体にて購入しました。40年以上カメラと関わって来ましたから、今更、一般的な単焦点の標準レンズには興味が沸かないのです。また、既に入手している 20/1.7Ⅱは、パンケーキレンズなのに明るくて写りが良く「神レンズ」として初代発売時から長らく人気を誇っています。実際に背面液晶で画像を確認しただけでも良い雰囲気なのですが、手持ちの機材で実際に使用してみると、レンズの太さが私には好ましく思えません。写りは悪くないですし、パナの現行モデルではGFシリーズ意外なら相性も悪くなさそうですが C-AF が使用出来ないので動画撮影には不向きですし、何より手持ちのGF9との相性が良くありません。オリンパスの「撒き餌レンズ」では既に販売完了していますが、販売途中で大幅値下げを行い「撒き餌レンズ」の仲間入りをした 17/2.8 に魅力を感じます。その理由は 14-28/3.5-5.6 EZ 用のオートレンズキャップを流用する事で使い勝手が劇的に良くなるからです。風景などの遠景撮影では凡庸な描写ですが、スナップ撮影の距離では悪くないレンズで、パナソニックの 14/2.5 とオリンパスの 17/2.8 はパンケーキレンズらしいレンズと言えますが、オートレンズキャップが流用できる分 17/2.8 が気に入っています。オリンパスの現行モデルでは、私も既に入手済の 30/3.5 Macro ですね。撮影倍率と描写性能と金額のバランスが良く、ただ寄れるレンズではなくマクロレンズが欲しいのならパナソニックのボディユーザーにもお勧めできます。35mm換算で2.5倍の近接撮影が出来るメリットは大きく、標準域のマクロレンズではレンズ内手振れ補正の内臓もF値の明るさもあまり有効だとは思えませんので。逆に、パナソニックの G MACRO 30/2.8 ASPH. MEGA O.I.S. は、手振れ補正を内蔵していないパナソニック製ボディを使っているユーザーや、マクロ撮影以外でも積極的に 60/2.8 のレンズとして使いたい人向けだと考えます。前フリが長くなりました。今回、私が手に入れた中望遠レンズは「ママのためのファミリーポートレートレンズ」と言うキャッチコピーで宣伝しているオリンパス製ではなく、タイトルのようにパナソニック製を選びました。結果的には、今回も状態の良い「出物」に巡り合えたと思います。今回、このレンズを選んだ理由は、最短撮影距離がオリンパスの 0.5m に対して、パナソニックは 0.31m と短く使い易そうだった事。それと手振れ補正が「MEGA O.I.S.」ではなく、より強力な「POWER O.I.S.」を搭載していてGM1やGF9での撮影で有効だと考えたからです。デコレーションリングが欠品でしたがブラックボディではあまり気になりません。という事で、今回は「ペンギンカメラ」さんと言う初めてのお店に、ミニベロの DAHON HRIZE でサイクリングも兼ねて買い物に行ってきました。ところが無事に到着し店頭にて品物の確認をするとデコレーションリングが欠品していました。事前確認の電話では付属品に欠品無しとの話だったのですが、この手の品物には疎いお店なのかもしれません。ですが、部品として取り寄せ可能な事。また、欠品があったのでその分値引きもしますと、非常に丁寧な対応をしていただいたので、購入する事にしました。もし、シルバーボディだったら購入を見合わせていたかもしれません。デコレーションリングが付いていないシルバーのレンズは、見栄えがよろしくありませんので。それにシルバーはエンプラに塗装してますから、部品を後から購入して色調が微妙に違ったりしても嫌ですしね。ブラックなら素材色のままなので、後から部品を購入しても色味の違いが気になる事は無いでしょう。まぁ、部品でデコレーションリングを購入しても元箱に入れておくだけのような気がしますけど。手振れ補正内臓でAFの換算 85/1.7 とは思えないコンパクトな佇まい。上記の組み合わせなら、どちらも手振れ補正が有効です。ペンF用 40/1.4 は APS-C のイメージサークルを確保したレンズですが大昔のMFレンズです。このコンパクトなレンズと、ほぼ同等のサイズを強力な手振れ補正内臓のAFレンズとして実現したのは素晴らしいと思います。フードを逆付けすると更にコンパクトに。逆付けは純正フードの利点ですね。このコンパクトさで MEGA O.I.S. ではなく、より強力な POWER O.I.S. を内蔵しているのは本当に嬉しいです。上記のように、既にMFのペンF用レンズ 40/1.4 をマウントアダプター経由で使用していますので、E-M10MarkⅡで、じっくり撮るのなら 42.5/1.7 は不要だったのですが、イベント会場などでコンパニオンさんをサクッと撮りたい時に、コンパクトなGF9の空間認識AFと POWER O.I.S. を活用して気軽に撮りたいと考えての入手です。シルバーの個体なら非常に気になりますがブラックではあまり気になりません。デコレーションリングの欠品もシルバーの個体と比べると気にならないのが嬉しいです。と言うか、シルバーの固体だと純正フードが似合わないような気がするのは私だけでしょうか。純正フードを積極的に使用するなら、このレンズはブラックが良いと思います。逆にフードを使わないのなら端正な姿のシルバーが良いかな。まぁ、好みで選べるのは嬉しい事です。GF9のシルバーボディはシルバーのレンズもブラックのレンズも似合います。GF9のWレンズセットは 12-32/3.5-5.6 MEGA O.I.S. と 25/1.7 ですが、この組み合わせだと単焦点レンズが標準ズームレンズのズーム範囲に入っています。もちろん単焦点の明るいレンズの恩恵は得られるしコストを顧慮すれば良い組み合わせだと思いますが、個人的には今回の 42.5/1.7 POWER O.I.S. を組み合わせたいと考えました。なお 25/1.7 と 42.5/1.7 と標準ズームのスペックは下記の通りです。●25/1.7:Φ60.8x52 125g 最大撮影倍率 x0.28 フィルター径Φ46 手振れ補正無●42.5/1.7:Φ55x50 130g 最大撮影倍率 x0.4 フィルター径Φ37 POWER O.I.S.○12-32/3.5-5.6:Φ55.5x24(収納時)最大撮影倍率 x0.26 フィルター径Φ37 MEGA O.I.S.僅かに5g重い事と金額が少し高い事を無視すれば、フィルター径も揃うし、標準ズームとセットで使うべきレンズは誰が考えても一目瞭然だと思います。もちろんセルフィ(自撮り)をメインで考えるなら、もうパナライカ 15/1.7 や 14/2.5 を選択するのも良いでしょう。ですが GF9もGF10も新品はWレンズキットしか販売されていませんから、一般的には 25/1.7 を既に持っている事になり 42.5/1.7 と 15/1.7(14/2.5)の選択は(「買わない」と言う選択肢も含めて)更に悩ましい事になりそうです。という事でGM1の標準ズームセットを既に持っていて 25/1.7 を不要だと考えた私はGF9のボディ単体を中古で購入し 20/1.7Ⅱと 42.5/1.7 を手に入れたのでした。