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カテゴリ:マイクロフォーサーズ(m4/3)
フォーサーズレンズの Leica D 14-50/3.8-5.6 と ZD 11-22/2.8-3.5 に味を占めてしまって、
その後もネットでフォーサーズレンズを何となく物色していました。先の2本の標準ズームには 何の不満も無いのですが、やっぱり ZD 14-54/2.8-3.5 も気になるなぁって話です。 そうやってネットをウロウロしていたら見つけてしまいました。 神奈川県大和市の中古カメラショップにて、フォーサーズボディの E-30 と ZD 14-54/2.8-3.5 が セットで安く販売されていたのです。 因みに E-30 ってボディはフラッグシップの E-3 と E-5 の一つ下の機種で E-3 をエンプラボディ にして軽量化しつつ E-5 の機能も少しだけ入れ込んだ、中々に魅力的な機種です。ファン達からは エンプラ外装と凡庸なスタイルで人気が在りませんが、その実力は折り紙付きのお値打ち品です。 セットズームがⅡ型ではないのがやや残念ですが、程度の良いレンズを買ったらボディがオマケで 付いて来たってレベルの価格なので、早速お店に確認の電話を入れてみました。 すると、中々に良いコンディションだったので、店舗に実物を確認しに行く事にしました。 で、結果を先に書くと買っちゃいました。(^^; しかも、予定に無かった ZD 70-300/4.0-5.6 までも一緒に。。。 ![]() コレでフォーサーズレンズが5本、換算 22mm-600mm までカバー出来てしまう。。。 とにかくお店の方がフランクで、とっても良くして下さったのです。まず、E-30 の付属品です が、純正バッテリーが2個付いていて充電器も純正品でもちろんケーブル付き。アイピースは 欠品でしたが、その代わりサードパーティ製のマグニファイアが付いていて違和感がなく、眼鏡 使用だと蹴られますが裸眼だと逆に見易かったですし、マニュアル pdf を落としたCD-ROMまで 付いてる親切さ。ストラップも純正付属品は無かったですが、当時の別売品でOLYMPUSロゴ入り の40mm幅広ストラップが付属する豪華さ。極めつけはCF8GB(今買うと良い値段なんです) に、望遠ズームにはレンズポーチとフィルターまでオマケで付けて下さったのです。 いやぁ、片道一時間以上かけて出向いた価値が在りました。 もちろんコンディションも中古カメラ店で扱う「良品」レベルなので良好です。 まずボディの E-30 ですが、普通に現行品の中古並品から上のレベルでした。軍幹部の液晶に多少 の目立たない擦り傷がある程度でボディ下部に至るまで奇麗。エンプラの外装も現行パナボディの ような仕上げで安っぽくは感じませんし、気になるベタつきも一切なく、知らない人は現行モデル と言われても気が付かないかも。一眼レフボディですが、ミラーレスの G9 Pro と並べても違和感 を感じないと思いました。 ![]() 「xDピクチャーカード」と「CF / マイクロドライブ」のダブルスロットに時代を感じます。 上級機の証であるダブルスロットを採用していますが、使用するメディアが今となっては入手困難 な規格なので「オマケ」のCF(8GB) には助かりました。本音を言えば xDピクチャーカードなら もっと嬉しかったのですが、オマケですから文句は言えません。 ![]() 流石の純正コンビ(レンズは一世代古いけど)に、隙はありませんでした。 気になるAF性能は実用レベルを普通に確保しているし、ファインダーも後付けマグニアイヤーの おかげで ZD 14-54/2.8-3.5 を付けた状態だと具合が良いです。EVFのように、明るさを調整 してくれないし拡大表示も無いので、ピントの山は確認しにくいですが、スポットAFの信頼性が まずまず良いので問題ないと思います。 何より野外で使った時のシャッター音が素敵で、流石は当時の高級機だと感じました。 ![]() オリのフォーサーズレンズはズームリングのデザインに「時代」を感じてしまいます。 本命の ZD 14-54/2.8-3.5 と E-M5 MarkⅢの組み合わせは、屋外でAFが静かにスッっと合うの で軽く驚きました。こんな上品な動作のレンズだったかなと思ったのですが、自宅に戻って確認す ると普通に動作音がしていました。まぁ静かな部類ではあります。 個体のコンディションとしては、ピントリングが若干べたつきますが許容範囲内です。レンズ自体 は「若干薄く曇っている」と言われましたが全く確認できませんでした。流石にプロのチェックは 厳しい。だからこそ安心感が違います。このレンズは、ほぼ新品時の性能を発揮するでしょう。 ![]() この E-30 に Leica の組み合わせが、何故かAFが速いのです。 AFは流石に暗い室内だと E-M5 MarkⅢより E-30 の方が若干早いです。ですが一眼レフだと暗い レンズを付けるとファインダーも暗くなるんですよね。最近はミラーレスばかり使っていたので、 思わず露出補正してしまい、ハイキーな画像を撮ってしまいました。不思議なのですがパナの暗い 標準ズームの方がAFが少し速いです。コントラストAF対応レンズだからでしょうか。 いずれにしても、暗いレンズだとファインダーが見難いので、明るい屋外は別としても E-30 に 暗いレンズは厳しいです。何だか昔を思い出しますねぇ。やっぱりミラーレスは便利です。 そして、この ZD 14-54/2.8-3.5 は M.ZD 12-40/2.8 Pro よりフィルター径が一段大きい Φ67 で 3.6mm太く4.5mm長くて115g重い(更にマウントアダプター分も追加される)ですが、40/2.8と 54/3.5ではボケ量はほぼ同等です。確かに広角が弱いですが、AFも実用レベルだし m4/3 の標準 ズームとして私は「アリ」だと思いました。 個人的には、暗いレンズですが、その描写は正に Leica な 14-50/3.8-5.6 も、オリンパスブルーを 意識した発色の 11-22/2.8-3.5 も、現行 Pro ズームより魅力を感じます。この3本は現行レンズ には無い柔らかさがあるので、私はフォーサーズレンズが使えるようになって良かったです。 ![]() コンパクトな E-M5 MarkⅢ でも、手持ちで使える範囲の大きさ重さです。 最後に ZD ED 70-300/4.0-5.6 ですが、軽量コンパクトで写りも悪くないですが、割とAFが遅い ので、まだ M.ZD 75-300/4.8-6.7Ⅱの方がマシかも。でも一段明るいし、EDレンズも使っている から写り自体は良い勝負で、中古価格だと本レンズの圧勝ですからAFは使いこなしで何とかして 本レンズを選ぶの「アリ」だと思います。私はそう考え購入してしまいました。デジタルテレコン で1200mmが簡単に手持ち撮影できるのは m4/3 の強みです。 その後、レンズのファームウェアをアップデートした事でコントラストAF対応となり若干ながら AF速度と信頼性が向上しました。このAF性能ならば中古価格を考慮すれば、程度の良い個体は ゲットして良いと思います。 因みに古いフォーサーズレンズのファームウェアも、m4/3ボディとアプリ「OM Workspace」が 有れば簡単にアップデート可能です。 今回 E-30 を入手してしまった事でフォーサーズのシステムまでもが完成してしまいました。 でも、あくまで基本は E-M5 MarkⅢで使うレンズ達です。実際に E-M5 MarkⅢにフォーサーズ レンズを付けるとカメラのレベルが1ランク上がったように感じられました。やはり良いレンズは 時代を経ても良いなと再認識しました。残念なのはメーカーが修理受付を終了していて修理業者も 対応していないので、不具合が起これば即ジャンク品になってしまう事でしょうか。 だからこそ中古価格が安いのだと言われればそれまでですが、何とも切ない気分になりました。 今月で私も62歳になります。大腸癌の手術を経て首のリンパ節に転移が発見され、月2回の抗癌剤 治療を続けながらも無事に一年をやり過ごす事が出来ましたので「自分への誕生日プレゼント」と 言う事にしたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.12 03:42:02
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