Uo・ェ・oUくりんだよぉ~ん。爺じぃだよぉ~ん。

172~180

どじ丸物語(其の172)会社辞めるか???

誰も居ない家に一人では可哀想・・・・
居ない時に何かあったら・・・・・・・
そんな気持ちがだんだん強くなってきて、
どじ丸を目の前に妻と深夜の話し合いを持ちました。

「どうする??」
「何が・・・?」
「このままじゃ、どじ丸が何時逝っちゃうかわかんないし・・?」
「うぅ~~ん。。私、会社辞めようか??」
「出来ればね、、」
「今日の明日は無理だよ!!」
「それは分かってるけど。。」
「明日言ったとしても、1月末だから2月中は辞められないよ。」
「うん。。」
「どじも分かってくれてるし、シートでおしっこもしてる。

寝っぱなしだけどご飯も食べてるから、
まだまだ大丈夫だとおもうんだけど、
辞めろって言うんなら辞めるよ。」

「そうムキになって言うなよ。。」
「だって、辞めろって言ってるのと同じじゃない!!」
「じゃぁ~、、、、どじはこのままでいいのか!?」
「私だけ辞めれば済むことなの!?」
「ま、、、まぁ~~・・・」
「分かったわよぉ~!!!」
「怒るなよぉ~・・・」

こんな話し合いをどじ丸は静かに聞いていました。
目だけをキョロキョロさせて・・・・・・・・・・
次の日の朝、妻が言いました。

「もうちょっと、このままで頑張ってみようよ。」
「うん、、、、分かってる。」

“どじ丸が頑張っているのに、生活を変えてしまわない方が良い”
と云うのが妻の考えだったのです。
私も半分は同じ考えだったのですが、
昨日の夜は妻の言葉に興奮して強く出てしまったようです。
毎日がこんな具合。
子供のいない私達にとって、どじ丸は子供も同然。
今となっては大切な家族になっているんです。

“何かしてあげなくては”と云う気持ちが空回りをし始めました。

もちろん、私達二人の中の問題なのですが・・・・


どじ丸物語(其の173)雨の日は家の前で。

冬の冷たい雨が降ると、土手までの散歩は辛くなります。
どじ丸を抱っこして傘をさすことなどとうてい無理。
妻に手伝いさせるには、
“朝ご飯の仕度はどうするの!!”って怒られそうだし、、、、
一人で行くしかありません。
傘を肩に掛けて、家の前に出ました。

「どじさん、、今日はここでしようよ。。」

不満げなどじ丸は地面に足を着けたがりません。

「我慢してよぉ~・・」

このごろのどじ丸は、おしっこが出るまで時間がかかって、
自分でもイライラしている様子が伺えます。

「待っててあげるから、ゆっくりでいいよ☆」

やっと足を着けて腰を落としました。
チョロチョロとおしっこが・・・・

「うんちは??」

後ろ足を踏ん張り始めました。

「頑張れ!!頑張れ!!」
“うぅ~ん”と力が入ります。
「出た!?・・?」

コロンと一つ・・・・・・・・・・
やっとの事で一つだけ出てくれました。

運悪く次の日も雨。
まったく同じ光景が繰り広げられました。

「嫌だね雨は、、、ねぇ~どじ丸!!」

終わった後・・・ピ~ンポ~ン♪♪♪
「足拭いて、、、」
「あいよぉ~~☆」

あったか雑巾で4本の足を拭き拭き。。。

「さぁ~~~!!ご飯にするか!!」


どじ丸物語(其の174)嫌いなわんこに吠えている。
“どじ丸の最後の声になってしまった”


もうすぐ1月も終わろうとしています。
いつものように土手へ散歩に出かけました。
用足しを済ませてどじ丸と話をしているところに、
先日愛犬を亡くしたばかりの知人が声をかけてくれました。

「どう・・?」
「うん、、、悪くなるばかりだね。。」
「うちのも早かったからネェ~、、でも、よく看病してるよ。」
「仕方ないよ。。子供と同じだし家族になっちゃってるから・・」
「床ずれ出来なきゃいいけどな。。」
「まだ大丈夫みたいだけど・・」
「そう、、、」

そんな話しをしていると、
どじ丸の一番嫌いなビーグル〔名前は不明)が、
飼い主さんと散歩に来ました。
小さい頃から吠えあって、会うたびに二人して引き返すか、
どちらかが川に避けて通りすぎるのを待つか、そんな具合の2匹です。
飼い主さんとは顔見知りで会えば挨拶をする仲なのに、
なんでわんこが双方で嫌っているのか不思議・・・。

「どうぞぉ~・・通ってください。
      こんな具合ですから大丈夫ですよ・・!」

わんこが通り過ぎようとした、その時です。。。。。

“ウォン・・ウォン・・ウォンッッッ・・・”

かすれた声でどじ丸が吠えました。

「どじさん、、、分かったんだぁ~」
「まだ吠えれるんだぁ~・・」
「どじさん偉いなぁ~・・・」

吠えられたわんこは、どじ丸が吠えていることなど気にも留めずに
スタスタと通り過ぎて行きました。
もう昔の強さがなくなっているのでしょう。
どじ丸の様子や匂いで、

“こいつは弱ってる”

と判断されても仕方がない状況。。。
可哀想過ぎます。

“でも、動物の世界では当然のことなんだよなぁ~。”

どじ丸に話しかけながら、そんなことを思って涙が出てきました。
我家に戻って、どじ丸が吠えた事を妻に話すと・・

「私も聞きたかったよぉ~・・・ずっと聞いてないもんね。。」

と悔しそうに、、、、

そう言いながらも手はどじ丸を撫でています。
倒れてから2ヶ月半。
この日の一件が、どじ丸の声が聞けた最後の日になろうとは、、、
あのかすれたどじ丸の声

“ウォン・・ウォン・・ウォン”は、
今でも私の心の中に残っています。

“もう一度吠える事の出来る日がくれば良かったのに、、、”


どじ丸物語(其の175)支えても立てなくなってしまった。

「どじさん!!立って!!」

足を縮めて立とうとしません。

「おしっこができないでしょ!!」

そぉ~っと足を着けてあげるのですが、嫌がっています。
なかなか立とうとしない後ろ足を確かめてみました。
どうやら縮めているんじゃないようです。。。。

「伸びないのか??・・・力入らないの??」

足は内側に曲がって、
上手く降ろしてあげないと折れてしまいそうで、怖いくらいです。

「ちょっと、、、待って・・!」

どじ丸の胸を抱き変えて体勢を整えました。

「よいしょっと!!」

私の足をどじ丸の後ろ足の内側に入れて、足を開かせました。

「降ろすよ!!」
「おしっこしなさい!!」

やっとのことで・・・・・・・
うんちにも時間がかかります。
こんな具合ですから、お尻にも腰にも力が入るわけがありません。
シートでおしっこは出来るようになりましたが、
うんちをすることはありません。

「我慢しなくていいんだよ。。ここでしていいよ。。」

何回となくどじ丸に言い聞かせたのですが、
散歩に出れなくなるのを察したのか、
それとも小さな時に怒られた記憶が残っていたのか、
何日経ってもその気配をみせません。
病気になっても頑固な性格は元のまま。
“散歩は毎日行ってあげるよ!!”
“苦しかったら言う事聞いて!!”
もっともっと楽になるはずなのに・・・・・。


どじ丸物語(其の176)日向ぼっこ♪

「どじさん、、、今日はお休みだからゆっくりしよね。」

ちょっと寝坊の私。
どじ丸は私の寝坊に不服そうだったのですが、
たまには寝坊も我慢してもらわなければと知らん顔。

「さぁ~~て、、散歩に行くかぁ・・!!」

どし丸を抱っこして土手へ散歩に出かけました。
いつものように用足しを済ませ、
川から吹いて来る冷たい風をよけながらどじ丸とお話です。
この日は午後からとっても良い天気。
暫らくぶりに日向ぼっこでもさせようと外へでてみました。

「どじさん、、暖かいねぇ~☆」
「日向ぼっこしようか?おかあちゃんもいないし怒られないよ。」

寒い所はかわいそうと、心配ばかりしている妻のいない間の一時。
倒れて直ぐに買ってきた人工芝にどじ丸を寝かせました。

“そう言えば、この人工芝も10日くらいしか使ってないなぁ~”

台車・胴輪・人工芝・どれもこれも長く使ったものはありません。
台車は私の失敗でしたが、
あとはどじ丸の病気が思ったより早く悪化したために、
使わなくなったものばかり。
久しぶりの人工芝の感触です。

「痛くないか??」

そぉ~っと人工芝の上に寝かせてあげました。
ここで私の悪い癖、出来るわけも無いのに、、、、、

「どじぃっっ・・おいで!!」
「こっちだよ。。歩いておいで!!」

分かっているのに、何時の間にか叫んでいました。
どじ丸に聞こえていたんでしょうか?
聞こえていたなら

“何を馬鹿言ってるんだ”
と言っているに違いありません。
(悔しがっていたのかも??)
暖かい陽射しにどじ丸の毛がキラキラ光っています。
目はうっすら開いています。
でも、その身体は身動き一つしません。

「ポカポカで暖かいね。。どじ。。」

ほんの30分程の日向ぼっこでしたが、
どじ丸の身体は暖かく気持ち良さそうです。
私もどじ丸の横に暫らくの間しゃがみこんでいました。

この写真を最後に、どじ丸を撮るのは止めにしました。
元気な頃を思い出してしまうのと、
どじ丸に申し訳無いのとが交錯して涙が出てしまうんです。
もう一枚、、、顔のアップがあるんですが、
お見せするには余りにもリアルで載せない事にしました。


どじ丸物語(其の177)お腹を押して、やっとおしっこが出てきたよ。
でも、心配していた血尿に・・・・うんちも2日に1度。


日増しにどじ丸の容態が悪くなっています。
朝、家の前で最初のおしっこをさせようとするのですが、
時間ばかり掛かっておしっこをする様子もありません。

「どうしたの???出ないの??」

おちんちんの周り、、、、
膀胱の辺りはパンパンに張っていて出ないわけがないんですが。。。

「どじさん、、まぁ~だ??」

ふと、先日獣医さんの所に行った時のことを思い出しました。
どじ丸を診察台に乗せて診察の為に膀胱の辺りを押さえた時、
ピュッとおしっこが出てきたんです。

怖いけどやってみようかと手を伸ばしました。

グッと押すとグニュグニュっとした感触、

同時にどじ丸がしゃがむ動作をしたと思ったら、
ジョジョッと血の混じったおしっこが出てきました。。。。。
また、血尿が始まったようです。
どじ丸を抱っこして家に戻りました。

「ちか、、今おしっこしたんだけど血尿がまた出ちゃったよぉ~」
「悪いんだけど消臭剤をスプレーしててくれる?!」
「凄いの??」
「うん、、、ドロドロしてる。。」
「わかった・・」

後始末を妻に頼んで土手へ行きました。

「どじ先生、、2回目のおしっこだよ!!」

後ろ足を広げさせて様子を見ようとしたのですが、
その必要はなかったようで2回目はすんなりと出してくれました。

「うんちは??」

これが困ったもので、出る時と出ない時があるんです。

この頃から2日に一度か、朝出て次の日の夜と云った具合。
食べる量が少ないとは云え以前は無かったこと、
だいぶ内臓が弱ってきている証拠なのかもしれません。

「出なきゃ、良いよ!!無理しなくて・・
         シートの上ですれば良いんだから。。」

何話か前に書きましたが、これを言ったからといって、
シートの上でするようなどじ丸ではありませんでした。
もう一つ困った事が出てきたのは、このことがあった次の日。
やはり最初のおしっこは弱い血尿でした、

土手まで行こうと抱き上げて、
10メートルほど歩いた所でジャァ~~~~・・・

2回目が土手まで間に合わなかったのです。
うんちのこともあるので、そのまま土手に向かいました。

濡れた上着はおしこの匂いがプンプン。

「どじさん、臭いよぉ~~。全部出しちゃえば良かったのに・・」

タラタラと袖口から滴り落ちています。

用が済んだら戻ってどじ丸を洗ってあげなくてはなりません。

“今日は遅刻だな・・・”

家に戻って妻に言うと、
どじさん用のバスタオルとお湯で濡らした、
どじさん用のタオル2枚を持ってきて、

「遅刻しちゃうから、これで早く拭いてあげて!!」

片手でどじ丸を抱えて私が左側を、そして妻が右側を。

こんな時ばかりのチームワークの良さ。。。。
二人では滅多にない事です。
妻の行動は全てはどじ丸のためで私にではありません。
その後も間に合わずにおもらしはありましたが、
そこは私も二の舞は食わないと抱き方を変えたのです。
成功でした☆☆

“どじさん、、シートで全部しちゃってくれないかなぁ~”

そんなことを思う日々が続きます。
    

どじ丸物語(其の178)大中小のシートをいっぱい買ってきた。

安売りのシートの広告が出ました。
我家の近くのダイ○マに妻と二人で買出しです。

「大きいのが1000円も安いよ!!」
「2つ買って行こ!!」
「中くらいのも安くなっているよ。。」
「それじゃこれも2つ。。」
「小さいのはどうする??」
「これって安いのかなぁ~?」
「こっちのメーカーよりこれのほうが300円安いよ。。」
「使いそうなの??」
「おちんちんのとこに敷けばいいじゃない、、。」
「持ち切れないよぉ~~」
「一回車に持って行って又来れば・・?」
「もしかして、俺が一回車に行くってこと??」
「決まってるでしょ!!私女だから・・・」

大きなシートの袋を1個づつ両手に持って車に・・・・
Uターンしてお店の中に。。

「買っておいてくれたんじゃぁ~~??」
「女だからって言ったでしょ!!」

中くらいの重たい方が私の両手に・・・・・
車に戻って、、、後部座席がどじ丸のシートでいっぱいです。

「ねぇ~・・・ちょっと見て行かない?」
「何を??」
「柔らかいフードとか??」

どじ丸の餌に託けて、また店に連れ戻されました。
結局、どじ丸の餌は2箱。
台所用品やら何やらで両手いっぱいの荷物。

「また、お金使っちゃった!!」は、妻の弁

シートは3・4ヶ月買わなくて良いくらいありました。

先日の日向ぼっこの画像・・いかがでしたか??。。
何となく好評でしたので(皆さんのカキコからの感触)、
今日は思い切ってどじ丸の顔のアップを載せてしまいました。
右側が不随になっているので唇がベロ~ンと、
そしてよぉ~く見てくださいね。
右目も左目に比べると開き具合に差が見られます。
私のデジカメで、、被写体としてのどじ丸。。。。。
本当の最後の一枚です。


どじ丸物語(其の179)ブルブル震えている、、さむいの??>

余り暖かくしてもどじ丸の身体に悪いんじゃないかと、
石油ストーブは使わずに暖房はエアコンで。。。。
かといって暖まり過ぎないように居間の入り口は開けっ放しです。

スゥ~ッと冷たい風が吹き抜ける時も・・・・・
どじ丸の寝床は床から順に、
ベビー用ケット→毛布→円形クッション→
どじ丸→肌掛け→そしてバスタオル。
床ずれと寒さ対策は万全と思っていたのですが、
ある時どじ丸がブルブルと震え始めました。

「どうした??寒いのか??」

寂しくて仮病をつかってブルブル震えていた昔を思い出して・・

「おとうちゃんがお話しないから寂しいの??」

それを聞きつけた妻が、心配で台所からやってきました。

「どうしたのぉ~~?」
「どじさんが震えているんだよ。。」
「寒いって、、?」
「寒くは無いでしょ。。これだけ掛けてあげてるし・・」
「そうだよね、、エアコンもついてるし、、、」
「床からが冷たいのかなぁ~??」

私達が使っているホットカーペットの上に、寝床を移動しました。

「どう??あったかい??」

聞く間もなく、どじ丸が“うとうと”し始めました。

「やっぱりそうか!!」
「ドアも半分閉めておこうか?」
「そうだね。。私達も寒いし・・・」

二人(本当は私だけかも・・)の突拍子も無い考えが、
また浮かんでしまいました。


どじ丸物語(其の180)ベッド?・・そうだ♪ホットカーペットを買おう♪

先日ダイ○マに行った時、目に付いたワンコ用のベット。
床に直接敷いてあるのが寒さの原因では?と考えたわけです。

「確か1万円だよ。。」
「1万円なら良いか・・」
「行ってみようよ!!」

ダイ○マに直行しました。

「小さくない??」
「そうだね。。幅もないし狭そうだね。」
「ダメかなぁ~・・?」
「何か他のもの探そう・・。」
「ホットカーペットにしようか・・?」
「でも小さいのってある??」
「足元に置くようなのがあるでしょ・・!」

3畳用や4畳半用はセールで5千円も出さずに買う事が出来ます。

「半畳だから、もう少し安く買えるよ・・!」

それからが大変でした。
市内にある電気店・・・
ノ○マ・◇マダ・コジ□・K△と4軒をはしごです。
大きいのは、どのお店も山積み状態。
値段も安くメーカー品でなければ2980円で買うことも出来ます。

「ないねぇ~~。」
「もう一度回ってみようよ。。」

ノ○マとコジ□になかったのは確認できたのですが、
店内の広い◇マダとK△に足を運びました。
先ずは◇マダ電気、、、店内に入ってぐるり一周。

「すみませ~ん・・・」
「足元に置く半畳くらいのホットカーペットは、置いてありますか??」
「当方では扱っておりませんが・・・」

次はK△電気、、最後の頼みの綱です。

「すみませ~ん・・・」
「足元に置く半畳くらいのホットカーペットは、置いてありますか??」
「品は少ないですけど、奥の方にあると思いますが・・・」
「ありがとう♪行ってみます。。♪」
「最初から聞いちゃえば良かったね・・。」
「うん・・。」

とことこと暖房器具売り場へ。

「あっっったぁ~~!!」
「どこどこ??」
「これでいいんだよね?」
「えぇ~~~~っ、7千円!?」
「高いねぇ~~。」
「高いよぉ~~、4畳半が2つ買えるよ。。」
「どうする??どじが使うんだし・・」
「あんた半分出す・・?」
「えぇ~~~~っ!!?」
「あんたが言い出したんだから、半分出してもいいんじゃない。」
「分かったよぉ・・」

渋々ながら夫婦間の交渉成立。

“どじ丸、、ぽかぽかあったかくなるよぉ~~♪”

我家に戻ってどじ丸の寝床に敷いてあげました。
久しぶりの土日連休になった、初日土曜日の事でした。


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