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2011年09月26日
カテゴリ：試合記録
１回戦を1点差で勝ちあがった我チーム。 ２回戦の相手は福島県の福島北ソフトOBである。 2回戦は本日の第三試合で先ほど１回戦を戦った同じ球場での試合となる。 試合開始まで軽い食事を取ることになった。 あらかじめ用意されていたのは「おにぎり一個とバナナ一本・・・」 ちょっと夜にお金かけ過ぎてないか？（笑） で、やはり少ないということで急遽特設会場で販売されていた青森県産のリンゴを20個購入し全員へ配布。
「おにぎり・・・バナナ・・・リンゴ・・・」 動物園か・・・
そんなこんなしながら第2試合を観戦。
長野県と奈良県の対戦であった。 途中、監督から「２試合目、いつでも行けるようピッチング練習して準備しておいてくれ」と。 いよいよくるか・・・ 長野の控えピッチャーが練習する隣でゆっくりとピッチングを開始。 すると練習していた控えピッチャーが試合のマウンドへ。 再三のピンチも最小得点で切り抜け長野県が勝利となった。
よし！ 次は我々の番だ！ ベンチを長野と入れ替わり一回戦勝利したベンチへ入る。
と、突然、ベンチ裏の芝生で試合後の休息をとっていた長野チームから「救急車を呼んでくれ！」の叫び声が。 振り向くと先ほどマウンドにたっていた控えピッチャーが仰向けに倒れていた。 いびきをかいているとのこと・・・脳梗塞か・・・
審判席から救護班へ連絡がとられた。 先に到着した救命士が心臓マッサージを始める。 まわりから緊張感が伝わる。 救急車到着。 救急隊員が急いで手当を行い救急搬送されていった。 チームメイトに聞いてみた。 なんと倒れた彼は今日初めて試合のマウンドに上がったのだそうだ。 ずっと毎日練習をつづけやっとつかんだ晴れ舞台だったのだそうだ。 糖尿もあったとのこと・・・ きっと緊張とストレスがたまってしまっていたのであろう。
さて、われわれの試合だが先発は一回戦と同じ師匠が登板。 先頭打者は大柄な左打者。 甘く入ったボールをセンター前に運ばれる。 その後進塁を許し、とうとう先週点を取られてしまう。 更に2点を追加され０－３。
我チームの攻撃はランナーを出すも後続が続かず得点を挙げることができない。
そんな中、天候が急変し黒い雲に覆われる。 と、遠くで雷のひかりが。 主審から安全な場所へ一時退避するよう指示がでる。 大会の規約として雷が一度でもなったらすぐに試合を中断し安全な場所へ避難することとなっている。 適切な処置だ。 その後雨も降りだす。 グランドはあっという間に水が浮いてところどころに水たまりができた。 雷も遠ざかり雨も小ぶりになったので試合再開。 しかし、グランドはあちこちに水がたまってまともにはうごけない。
再開して間もなく、また雷が・・・ そして避難。
それを２，３度くりかえしやっと雲が遠ざかって行った。 試合は4回終了していまだ０－３のままで反撃ができていない。 そして
5回の表、 いよいよ私の登板する時がやってきた。 足元は最悪。 どろどろで歩くたびにスパイクが重たくなっていく。 周りを見渡せば内外野とも水たまりだらけ・・・ それでもやっとめぐってきたマウンドだ。 気持ちをいれていくぞ。 調子は悪くない。 キャッチーが構えた所へズバズバときまる。
それでも失投は見逃してもらえない。 ヒットが続く。 まともなグランドなら簡単に捕球できたようなあたりだがぬかるんだグランドに足をとられかなしく脇をすり抜けていく。 最後はドカンとレフトオーバーを打たれ2失点。 ０－５と点差が開いてしまった。 そのあと6回も投げ、この回は無失点に抑える。
残す回は6回の裏の攻撃のみ。 ここまで０－５の一方的な負けムード。 なんとか逆転してくれ！
そんななか攻撃陣が最後の意地をみせた。 グランドの悪い中投げていたのは私だけではない。 相手ピッチャーも同じ環境だ。
四球と死球がつづく。 相手のエラーでランナーがホームに帰ってくる。 1点・・・そしてもう1点・・・更にもう1点・・・
あと2点で同点。 だが、2アウト。
でもまだいける。 そう期待したとき三振アウトのコール。
そして主審のゲームセットの声が響き渡る。
追いつかなかった・・・ もし、私が2点をとられてなかったら同点だったのに・・・
そんな悔しい思いが湧きだしてくる。
両チーム整列して挨拶を交わす。
最後は握手して相手の残りの健闘を祈る。
終わったんだ・・・
みんなで荷物を片づける。
ふとあたりを見渡せば陽はすっかり岩木山のかくれてしまった。
宿に帰りひと風呂浴びて夕食へと向かう。
明日は青森ともサヨナラだ・・・今日はあまり飲めない酒でも飲むか・・・
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