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エビータの空 ~El cielo del otro lado~

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2008/12/31
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薔薇の名前 特別版 / ショーン・コネリー

イタリアで同名の小説が話題となり映画化されたもの。
・ジャン=ジャック・アノー監督
・ショーン・コネリー主演

原書:原題: 薔薇の名前 Il Nome della Rosa
ウンベルト・エーコ(伊)が1980年に発表した小説。

舞台は、1327年の中世。
教皇ヨハネス22世時代の北イタリアのカトリック修道院を舞台に起きる怪事件を
ショーンコネリー演じる修道士ウィリアムが真相に迫る、というストーリー。
キリスト教史の知識がないと、ちょっと意味不明なミステリーですが、

・フランシスコ会における清貧論争
・アリストテレスの『詩学』の第二部が実在したかどうかという真偽
・神聖ローマ皇帝とアヴィニョンに移った教皇の争い
・黙示録における終末思想
・異端審問官ベルナール・ギー(ドミニコ会士)

という歴史上のテーマが布石になぞらえているので
ヨーロッパ(旧ローマ・カトリック)文化圏の人には、
歴史をおさらいするような、そしてネタの表現が面白く感じるのだと思う。

私は細部の狙いまでは多分理解できてないかも・・・。
アメリカではウケがよくなかったのも、何となくわかります。

なぜ、タイトルが「薔薇の名前」なのか。
ストーリーには、薔薇も花も、色鮮やかなものは一切登場しません。
男ばかりの修道院、景色も荒地のようなところです。

あるサイトの解釈によると、

「その薔薇のその名前(Il Nome della Rosa)」とは、
「その名前」が普遍観念で実在か、「その薔薇」こそが
具体的事物で実在で、「その名前」は形式に過ぎないのか。
バスカヴィルのウィリアムは唯名論の立場で、後者である。
しかしメルクのアドソは晩年に至って、師の教えに反し、
「その名前」が実在である、つまり実念論の立場に転向した
趣旨が小説の「最後の頁」で示唆されている。

西洋哲学の知識がないと、もったいないけど、
ちんぷんかんぷんです。

全体的に、色彩が乏し過ぎるかなという感はありますが、
そこが、監督JJがショーンコネリーに求めたものなのかも
しれません。






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最終更新日  2009/01/03 11:27:14 PM
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