よつば農場*一家に1人百姓ブログ*

2011/07/23(土)08:18

沿岸部の状況

あいコープのT理事さんから、宮城県沿岸部の状況を教えていただきました。以下Tさんのメールから、一部抜粋して、ご紹介。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田んぼも畑も、工場もまだまだまだまだまだ再建できる状態ではないのですが。なにしろ区画整理やら漁業権を犯す特区制度やら、そして2重債務になってしまうこと、津波で海の底から押し戻された化学物質の塊のヘドロ粉塵で健康被害も出ていたり、上げればキリがありません。夜、ブラックライトでヘドロを照らすと蛍光増白剤なのか、光ると報告を受けました。 貧富の差はもちろん、考え方も何もかも、格差がどんどんどんどんどんどん広がり、パンと牛乳の簡易給食が出る小中学校はまだいいものの(ニュースではあたたかい給食が食べられてよかった、なんてのが流れたりしますが、すべてがそうじゃありません。) お弁当持参の高校などになると、親は職を失い、避難所を出て仮設住宅に移ってプライベートは守れるようになったものの、そこで生じる光熱費などの負担も増え、お弁当なんて持ってくる金銭的余裕のない生徒が日が経つごとに増えています。 食べ盛りの高校生、でも大人の事情もわかる年頃の子たちは、それを言葉にするのも「がまん」します。 炊き出しや差し入れでカバーできればいいのですが、皆が大変なわけで、お弁当のない子供のみの対象ではすまされません。ひとつの高校でお昼用に炊き出しを行った理事がおりますが、それすら、学校独自の許可を得るのは難しく、教育委員会や行政やらが絡んでいるようです。すべてを対象に毎日、となると個人やボランティア、1団体ではとても手におえるものでなくなんて苦しいのでしょう、と心を痛めるのみ、です。何を、どうしたら何がよくなるのか、全くわかりません。とにかく目の前の、今すぐできる対象をコツコツ階段を上るようにこなすだけですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 現地はハエがすごいそうです。殺虫剤がばんばん使われるので、そこから健康被害も出てきているとのこと。そこで、砂糖と酢と酒で作るハエ取り液体を作り広めたり、石鹸アルコールスプレーを広めたりされているとのこと。 これら自然素材の材料の呼びかけをしたら、有り余るくらい集まってしまったそうで、今は、受付を中断しているそうです。 放射能どころでも節電どころでもない、衣食住すら復旧していない人がまだまだ・・・衣食住がある自分は恵まれているんだから、放射能くらい我慢して・・・・なんてことではなく、本当に、あれもこれも、やることいっぱいあるぞ!!! 

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