2008/05/10(土)02:29
歩んでいく道
松田妙子です。
平成15年8月にだされた、「次世代育成支援施策の在り方に関する研究会」の
「社会連帯による次世代育成支援に向けて」という報告書が何故かぽろりと出てきて
(何かの折にHPからダウンロードしておいたのだと思う、いま検索したらまだ読めました)
しみじみと読んでしまいました。杉山さんも委員をしておられました。「はじめに」のところなんて、ドラマティックで泣けます。
平成15年というと、みなさん何をされていましたか。
私は、第3子妊娠中で、保育士試験を受けに行った大学の椅子におなかが大きすぎて普通にすわれなくって、横からスライドするように入っていました(恥)
むちゃくちゃ遠い昔です。そのときおなかにいた子は、もはや5歳になろうとしています。
この5年の中身の濃かったことといったら。
5年後の自分、5年後の社会を想像する。10年後、20年後・・・
自信がない私は、つい悲観的に想像してしまいます。
でも、5年前を思い出す作業をしてみると、
何も変わっていなくって何も進歩していないと思ってすごしてきたものの、何かしら、変化や手ごたえがあるものです。
歩いてきた道には足跡がたくさん。
歩んでいく道を想像したりつくっていく作業と平行して
何をやってきたか
自分できちんと認めていかないといけないなと思いました。
それがないと、次が積み上がらない。
それを自分が信じてあげないと。
私は、あの年、子どもといっしょに何かを生んだんだと思っています。
何故か産んだ後、自分の中は相当な喪失感だった。
助産師さんは、それだけおっきいものがなくなったんだから、
おなかの中空洞で風が吹き荒れているわっとおっしゃっていました。
社会は子どもを得るけれど、母親はすでにここで子と別れ、失うんだ、と勝手に思った年でした。
だからこそ、切なく愛する。
私たちは、いつだって、時代の母なんだ。
そして、
歩んで来た道を信じて、歩んでいく道を創ろう。