4つ葉プロジェクト

2008/05/28(水)23:08

子どもの居場所を守るのはおとな。

當間紀子(子ども幸せ研究所)(79)

こんにちは、當間です。 今日は、使い慣れた私のパソコンからではなく、 実家の母のパソコンから、ブログを更新しています。 パソコンのOSも設定も何もかも環境が違うので、 かなり面食らっています。 だって、デスクも椅子も違うから、 使い勝手も違い、非常にやりづらい。 なんだか、とても居心地が悪い状態で、 文章を考え、文字を打ち込んでいます。 子どもが保育園や幼稚園に通い始めた頃って、 きっとこんな感じなんだろうな。 いくら子どもがおとなよりも 環境に順応しやすいからといっても、 初めての場所に慣れるのには、 それなりの時間がかかるだろうと思うのです。 だからこそ、「ここはあなたの居場所だよ」と、 おとなたちが手を尽くし、心を配る。 おとなに出来るのは 子どもが安心して居心地良くすごせる 環境=居場所をつくること。 それは、決して乳幼児の時期だけのことではなくて、 本人たちが自分自身で 環境を切り拓いていけるようになるまで おとなたちが心がけていかなくては いけないことのような気がします。 我が家では、小学校入学まで 家庭内での保育環境を整えることに 腐心する状態だったのが、 小学校入学とともに、 放課後、親たちが家に帰るまでの間 学童保育という環境に娘を委ねることになりました。 すでに幼稚園で集団生活を経験しており、 娘自身が小学校に入ることに 強い憧れを抱いていたので、 学童保育も小学校での生活も、 そのスタートはとてもスムーズでした。 娘がお世話になった学童保育室では、 毎年近隣の学童保育室と 合同で運動会を行っていました。 近隣の6カ所の学童保育室の親たちが 何カ月も前から月に一度の実行委員会を開き、 会場の手配から当日のプログラムの設定、 競技に使用する物品づくりまで、 すべてを自分たちだけで準備していきます。 各学童保育室の親子はもとより職員も参加して 大いに盛り上がるこの運動会が 開催されることになったきっかけは、 学童保育室の入室問題について 行政へ交渉に出かけた先で、 各学童保育室父母会の役員同士が出会ったこと。 そこで知り合い情報交換を行っているうちに、 行政と渡り合うためには 近隣で連携することがいかに大切かを感じ、 日頃から連携を保つための方策として、 親子で楽しめる合同運動会を企画するに至ったのです。 諸事情により4カ所合同となりましたが、 昨年も第16回目の運動会が開催され、 大いに盛り上がりました。 子どもたちが安心して居心地良くすごせる場を 守り続けるために、おとなたちが力を合わせる。 みんなの笑顔を見ていると、 継続することの難しさなんて、 案外どうでもよかったりします。 こうやって伝統は作られていくのかしら、 なーんて。 保育とは保護=擁護と教育。 ということは、今の日本の法律でいうところの すべての児童に向けられた言葉でもあると 言えるんじゃないか。 いつの頃からか、そんなふうに考えてきたので、 保育について考えることは、 すべての子どもが安心して居心地良くすごすための 環境を整える、その術を考えることだと思っています。 私の住む地域の学童保育室は まだまだ恵まれた中で存続しています。 場を作り存続させるために、 大変な努力を強いられている地域がたくさんあります。 次回こそ、慣れた私の場に戻って、 そういう地域で頑張り続けている人たちのことを お伝えしたいと思います。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る