4つ葉プロジェクト

2008/08/11(月)00:28

民営化のハナシ 要望提出編

中村美香子(さんさんぷろじぇくと)(39)

 中村美香子です。  私のブログは最近、ザ・民営化シリーズみたいになっているのですが、今日も経過報告をひとつ。  このあいだ、ようやく、運営事業者の募集要項についての、保護者の会による要望を、自治体に提出した。  お~。なんとかひとつやった、はー~ ベッドに倒れこむ・・・  って感じ。  うちの自治体は、もう民営化も結構慣れているので、「保護者からの意見を聴取し、できるだけ募集要項などに反映させる」ということはちゃんとやる。だから、かたちとしては、自治体が反映させてくれなかった項目について、なんとしても要望をしたいと考えるものについて、要望するという、補足的な役割となるわけだ。  ひとりひとりの意見のとき、「スイマセンこれは・・・」と自治体から却下されたものも、保護者の会から「保育園保護者の総意です」と再度提出すれば、重みが全然違って、効果的に保護者の声を行政側に伝えられるはず。簡単に無視はできないはず。そういうことでやっている。  保護者側から要望を出すイッシューとしては、3つある。1.募集要項、2.選定基準、3.保護者の事業者決定過程参画方法。  今回は、ひとつめの募集要項についての要望だった。ほんとは全部について要望するつもりだったんだけど、とてもとても。時間がなくて。結局は、自治体の、「募集要項は急ぐの!早く事業者を募集したいから。選定基準と保護者参画方法はそのあと固めるの・・・」というスケジュールにそのまま沿うかたちになっちゃった。ま、しゃーない。  あらかじめブレーンストーミングをして、要望したいことをだいたい決めておく。  自治体から求められる個人の意見の段階で、まず書いてみる。  自治体からの、「それを反映させてみました」案を、自治体からの説明会でもらって見てから、  そのあと、保護者の会の要望を出すか、出すならどんなふうに出すか考え、  文案をつくり、  保護者に提示し、(これは配布して)  支持するしないの投票&パブコメをもらい、  それをまた開票&コメントを見て文案に修正を加えて、  もういちど保護者に提示して(配布はしないけど3日間掲示して)、  自治体にカガミつけて提出する。  という一連のプロセスをやったワケ。  投票期限は夏祭りの日にしてあって、当日は夏祭り開始と終わりの時間に、入り口付近で、ハコと投票用紙と要望案とペン持って、投票をよびかけた。  投票箱はティッシュペーパーのハコでつくった。もー、工作も、大きな声出して呼ばわるのも初めてだよ~~しかもニガテだし(笑)。  うん、ワタシはそりゃー、自分のコドモにずーっと一緒について夏祭りを味わうことはできなかったさ。コドモのうちのひとりと、いろいろあるブースのひとつを訪れたぐらいで。(あとはオットに任せた。)  でも、ワタシがやらなくて誰がやる。誰もやらなきゃどうなるか。(あたしもそうだよ、武田さん!そして、武田さんの文章を読んで、救われる者のひとりなの。)  おかげさまで、3分の2の保護者から投票があって、そのうちほぼ全員が支持票だった。保護者に配布したお知らせの中で、「無投票は支持とみなします」としているので、いずれにしろ賛成多数ということにはなる。保護者の「総意」だ、と主張するためのプロセスを踏み、その擬制をしたというワケ。  来週には自治体からの回答がもらえる。保護者の会の会合に説明に来てくれるらしい。お互い日曜日なのにお疲れ様なことだ。要望を提出してハイ終わり、なわけもなく、このプロセスはまだ続く。だけど、一応第一段階は実行した。  募集要項に関する要望案の内容は、(このとおりの文言ではありません。ブログ向きに書いてます)  1.保育園の土地建物の扱い(貸与・使用許可・譲与など)をはっきりさせて、修繕・更新に関する自治体と事業者の役割分担を(大規模修繕と更新については自治体が実施するなどのように)明示すること   2.新卒職員の人数を各クラス1名以下とし、その体制をとるために、事業者が人材を育成するための財政措置を行う(今から採用できる人を1年間育成することを考えると実施時期も1年延ばすことになる)か、自治体の保育士を何人か民営化後の園に残して、その間に事業者に新卒を育成する期間を与えるか、もしくは両方やるか、の方策をとる(事業者にその方策をとれることを踏まえたうえでプロポーザルを出させる)こと  3.「職員の給与水準、育児休暇等、職員が希望を持って働き続けられる労働条件を整備し、職員のワークライフバランスの確保に努めていること」などのように応募の条件として、労働条件についての条件を記載すること  というものだった。3はワタシのキモいりよ。  さて、どうなりますかね~。  2.の「新卒職員の人数を各クラス1名以下に・・・」というのは、保護者の会で考えた「ぎりぎりの許容範囲」だ。  昨日の葦沢さんのブログにあるような、 「やる気のある一部の人」と「無関心なその他の人」という構図に悩む  というのを、イタイほどやりつつ、  これのせいでキーキーイライラして、コドモの前でオットとけんかし、また仲直りし、相手も参画させ・・・とじたばたやりつつ、  ・・・やってます。  まだ結果はわからないけど、  でもひとつステキな副産物があった。  こういうことやってると、保育園の今のスタッフにいろいろお願い(紙の配布作業など)することなどがあって、やりとりしたり、迷惑かけたりがどうしようもなく起こるのだけど、  (いつもイロイロお願いしている)園長先生が、 「お母さん、保育士のスキルを親も共有することができる協働のしくみがほしいって書いてらっしゃいましたね。民営化移行前に私たちと何かやりませんか?」  と言ってくださったこと。  わーん、うれしーよー。  ま、民営化プロセスがちょっと落ち着いてからしかできないけど、ふたつ返事しといた。  そんなこんなで今日もやっている。                    

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