4つ葉プロジェクト

2009/01/03(土)11:12

後継者を育てよ

杉山千佳(子育て環境研究所)(1000)

杉山です。 おととし、昨年とこちらの一方的な都合で年賀状を失礼 してしまったのですが、それでも気にかけて送ってきて くださる方がいらして、ほんと、ありがたいなあと思って しみじみ読ませていただいています。 ありがとうございます。 ある方の年賀状に、「後継者を育てて」とありました。 このところ、子育て支援の実践活動を行っている現場の 人たちには、口をすっぱくして 「後継者を育てよ」 と言っているのですが、 「わしも後継者を育てんといかんわけだ」 と、そこでちょっと佇んでしまいました。 たとえば、つどいの広場とかであれば、明確に継ぐもの つなぐものがあって、後継者も育て易かろう。 自分がいなくても「場」が回るようにするとか、 管理部門を外部発注するとか、まあ、いろいろ やれるわね。 と、ここで、ハタと立ち止まる。 この場合の「後継者」とは、組織規模を大きくすることを 想定して、各部門を上手に回せる次世代を育てることに ほかならない。 と、これでは、コトを始めた創始者の純粋な「後継者」 にはならない。 それでいいのか。 では、そもそも「後継者」とは何なんだ? わたしになんらかのちからがあって、 「後継者を育てて」と言ってくださる方がいて、 それは、「認められた」って感じがして、 素直にうれしいのだけど、 でも、わたしのいったい何を伝えればいいんだろう? 何が「ねうち」になるのだろう? 「4つ葉プロジェクト」を大きくする・・・とかいうん だったら、わかるのだけど、 (その場合は「後継者」というよりは、単純に組織を  大きくして、システマティックにしたいってことになる  んだけどね) 「わたしの後継者」となると、何を伝えていいのかわから なくなってしまい、うううーん・・・と、困惑してしまう。 それぐらい個人プレーなやつ。 とほほ。 でも、 「わたしの後継者」なんてものは、誰であっても育てる ことは不可能で、そんなことをする必要もたぶんなくて、 「組織の後継者」でよいんだろうと、思います。 「理念」を伝えるか、 理念を伝えるための「手法」を伝えるか、 まあ、その両方なんだろうけれど、 それがきちんとできる人を、立派な「師匠」と 呼ぶのでしょう。 育てるなんて・・・ 四十路も過ぎたら、そりゃ意識しないといけないわけ ですが、まだまだだなあと、溜息がでてしまったの でした。 ・・・・・・ ところで、かなりまじめにいろんなことを考えたり 思ったりするわたしは、「何かを引き継ぐ」のであれば、 それなりのかたちになったものを、きちんと次の人に つなげてこその引き継ぎだと、まじめに想定してことに あたったりしようとしてしまいます。 引き継ぐ人がそれなりにおいしい思いをしてくれないと、 申し訳ない・・みたいな。 カタチ(もしくは実績)による成果ですね。 たぶん、フリーが長かったので、わたしにあいさつに来る人 は「仕事ください」って気持であいさつに来てるのよね・・・ ってわかっているので、過剰にそう思っちゃうんだろうね。 しょうがないのはわかっているし、 人はみんなそういうものをもっているし、 やだとは思わないけれど、 それはもういいかなあ。 かたちとは違う、もっと別のものがほしいと 思っている人も少なからずいらっしゃって、 「わたしをお役立てください」と思ってくださる 人もいて。 そういう人が一定数存在するということを、 わたしはもっと信用したらいいと思う。 そして、そこに、素直に溶け込んだらいいんだと思う。 そこから、別の世界が広がっていくんじゃないかな? そんな気がしています。

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