4つ葉プロジェクト

2009/01/20(火)17:56

学びの日々。

杉山千佳(子育て環境研究所)(1000)

杉山です。 ここでも何度かご紹介したかと思うのですが、 今、わたしは民教協という組織の発見!人間力という番組の 企画委員をさせてもらっています。 全国各地のテレビ局から寄せられた番組企画の内容を 放送より早くに知れるというのもうれしいことですが、 そんな会議の機会に参加してつくづくと思うのは、 「ほんと、世の中にはすごい人がいるんだなあ!!」 ということです。 いろいろな意味で「すごく」ないとテレビで取り上げる こともないわけですから、各地のえりすぐりの「すごい人」 のオンパレード。 ああ、かなわない。 人って、ここまで真摯に生きるんだ!と、 企画書の向こうの、その人のいきざまに思いをはせることも 少なくありません。 直接は出会っていませんが、企画書を通して その地域のすごい人や、がんばっている人たち、 その地域の置かれている課題を教えてもらっています。 でも、それだけじゃあ、だめなわけで。 「なんですごいの?」 「どうすごいの?」 「どう見せるの?」 といった作り手側の思いや技術が洗練されていかなければ せっかくのいい「素材」も、内容がなくなってしまうのです。 制作者の技を洗練させていくお手伝いをするのが、 企画委員という立場なわけで。 わたしはなんちゅーか、「視聴者的立場」というか、 「子育て支援が分かる人」というか、そういう立場なのですが、 それ以外の企画委員の人たちは、テレビ業界の人たちなので、 会議はそれなりに、すごいです。 「テレビなんだからさあ」 っていう業界のノリもありますが、 番組が番組ですから、 「まじめにやろう」 というのは、当然の、暗黙の了解。 その中で、バラエティ漬け、刺激を求めている視聴者に いったいどう伝えるか、 何を気づいてもらうかなど、考えるわけです。 ブログは、こうして書いていますが、わたしが書いたことを 誰もチェックしないで、わたしがアップしてしまえば、 そのまま公開されてしまう、限りなく「私的な」ものなの ですが、テレビはそうじゃない。 あるすごい人なり、地域のすごいできごとなりを 紹介したいと思う人がいて、 その人は企画書を書き、それを上司に見せ、企画会議に出し、 了解を得ても、完成までには何度も何度もチェックを受け、 カメラを回し、音を録り、台本を何度も書き、 (何がなんやらわからなくなるぐらい作業をし)、 決められた時間の中に納めるようにし、 何人もの人の目にさらされ、人の手を通って、ようやく 大勢の人の目に触れます。 下手なルートを通ると、せっかくのいい素材があやまった かたちで放映されたりして「ううう」となるけれども、 わたしがお目にかかっている人たちは、 「そうはさせない」とかなりシビアに見ている人たち ばかりです。 「公共の電波使ってるわけだから」っていう責任あるからね。 さすが、百戦錬磨の人たちばかり。 言うことも「ふつう」じゃなくて、深い。 「人見てるなー」と感心することも多いのです。 「素材」と「制作者」のせめぎあい。 いや、「ハーモニー」、 これが、おもしろい。 結局は、ほんものの「素材」は、制作者のちょこざいな 意図を軽々と超えて、超然とそこに在ったりするわけで、 そのことを知っている人ばかりだから、 「なめた番組は作れないな」と、なる。 そんなことを思うわたしもものづくりの人間なのでしょう。 勉強になります。 あ、あわせて、時代の空気感、みたいなもの? も、ほんと、面白いぐらいに早く伝わってきます。 (「情報ステーション」やってるわけだしね) いまどきのお笑いの人や音楽の人の名前も顔も まったくわからないし、テレビニュースもよく知らない 鈍いわたしですが、なんとなく感じます。 テレビ朝日だと、土曜日の朝6時という変な 時間帯ですが、そんなプロセスを経て、一本一本、 丁寧につくっている番組たちです。 今、各地方局も不況の影響で、人材不足でなかなか大変 なんだそうです。 そんな中、毎日のルーティンの業務の合間を縫って、 制作しておられるのだそうです。 ぜひ、発見!人間力見てみてください。

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