4つ葉プロジェクト

2009/01/21(水)08:16

4つ葉というしごと

杉山千佳(子育て環境研究所)(1000)

杉山です。 だいぶ前になるのですが、親しい人に、 「杉山さんの仕事は、『やってあげてる』ってところが  見えるんだよなあ」 と、言われたことがあります。 どんなことでも、「いやいややる」とか「カネのために 仕方なくやる」ということはやめよう、 わたしのやることは、全部「やりたいからやる」ことに しようと心にきめてやってきていたわけですが、 そう指摘されて、少なからずショックでした。 「やってあげてますわよ」 ってところが見え見えなものって、 相手にしてみれば、受け取るの、難しいじゃないですか。 それは、やる本人が自分に自信がないから。 掛け値なし、あなたのため、と差し出せない。 「自分のためにやっているのよ」とか、 なんか言っておかないと、できない。 傲慢でそうなるんじゃなくて、そんな感じだったんだと 思います。 あれからだいぶ時間もたって、わたしにもいろいろな ことがあったから、それなりに味わいも出てきて、 そうした「やってあげてる」的なところも、多少は 抜けてきたかと、期待しています。 ・・・・・・・・・・・・ そうした「思い」と「技術」のマトリックスを つくると、しごとには、 掛け値なしのピュアな思いの、高い技術のしごと、 思いはピュアだけど、技術がイマイチのしごと、 「この、わたくしがやってあげてるのよん」と露骨に 見えるけれど、技術が高いしごと、 「この、わたくしがやってあげてるのよん」と露骨に 見える上に、技術も伴わないしごと の4種類があると思います。 思いも技術も伴わないしごとは論外として、 編集の仕事をしていたときは、「思い」はさておき、 とにかく技術だ・・・ってことで、腕で仕事をお願い したりしてきました。 いわゆる、「仕事」ってやつは、そういうところ、 あると思います。 一方、4つ葉は。 いわゆる、「仕事」じゃない、この活動は。 一番持ってきてほしいのは、きっと、 「掛け値なし」の子どもたちへの思い。 親たちへの愛。 わたしが何かやってあげたら、 何もらえますう? ってんじゃなくて。 そして、それから「技術」。 やりたいなら、ちゃんとやってほしいなあ。 個を超えて、 思いと技術の完成度の高いしごとを、 純度の高いしごとを、追求していきたい。 そうじゃないと、しごととは呼べないんじゃないのかな? そんなふうに思っています。

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