2009/08/10(月)22:01
つなげる・つながる役割の意味と意識の問題
香川@子育てネットくすくす/子育て支援総合コーディネーター草薙です。
先日、広場からつながれたケースにかかわることになりました。
相談内容はお子さんの発達(障害)にかかわるもので
ずっーと出産時からその不安と悶々とした気持ち抱え続け
ているとの話でした。
たまたま個人的に知っている、
相談者が住まれている○市の保健師さんに連絡し
広場の利用者の中に不安を抱えている方がいることを伝えました。
○市は地区担当の保健師がいるから正直、自分の地区以外だと難しい
直接、窓口に来てくれたら対応はできるけど
という返事だったので「はい、わかりました」と、電話を切りました。
相談者の了承を得て
いつも連携をしている相談支援専門員さんにも同席してもらい
一緒に相談を聞き、その後○市の相談支援専門員とひき合わせ、
やっと○市の子育て支援サービスへとつながっていきました。
なんだかすごく遠回りしたけど
相談者が住んでいる地域の資源につながって
これから子どもと一緒に日常の生活を安心して
(現状の不安は大きいが)
送れるようになるのかなって、
そうなってくれることを願っています。
(これからがスタートだから)
あとで分かったことだけど相談者は
保健師の訪問を何度も断っていたようです。
誰もが不安なとき、悩んでいるとき、葛藤し、苦しんでいるとき
横にそっと寄り添ってくれる人を必要とします。
相談者は特別なことなんて望んでいないんだと思います。
その必要とする人が必ずしも専門職だとは限らないのです。
専門職が必要とされていないということが言いたいのではなく
地域の中に色んな色と形の器が必要で
また、その組織や個人が自己完結して
「できない」まま放置してしまうのではなく
それぞれ認識の中で「つなぐ役割」を常に意識しておくことは必要です。
最終的に子育て家庭と地域の子育て支援資源につなげていくのだけれど
結局のところ、「人と人をつなぐという大事な役割」なんだと思うのです。
子育てひろばにもその役割が位置づけられているし
広場はいろんな親子との出会いや交流の場でもあります。
広場=元気な親子たちだけが来る場ではないし
心に重荷を抱えながらも勇気を振り絞ってやって来る
親子がいることも忘れちゃいけない
つなげる・つながる役割の中で…
私たちの目には見えない子育て家庭が抱えている悩みや不安に対して
個人やチームとしてどう関わり、受け止め、寄り添えるのか
自分たちが「できる」ことと「できない」ことを判断し
「できない」部分は地域リソースの点と線を結び合わせ
きちんと稼働できるネットワークを築いていかなくてはいけない
そう、肝に命じています。
これからも子育て家庭の日常生活を支える地域ネットワーク
づくりの確かな一歩をみんなともに歩んでいきたい
そう、心から願っています