2009/09/27(日)23:00
一時預かり事業
松戸のハーモニー石田です。
今日は、うちのひろばの事業のひとつ、
一時預かり事業について話したいと思います。
未就学児を対象に、事前登録を行い、
3日前までに予約すると預ける理由を問わず、
1時間500円、4時間まで預けることができます。
ひろばの中で一時預かり保育をする、ということに関しては
賛否両論ありました。当初、私も不安はありました。
特に保育園の先生をしてきた方たちからは、信じられないと。
お母さんと楽しく過ごしている子と、
お母さんがいなくて預けられている子一緒の部屋で保育はできない。
預けられて不安になって大泣きしている子をみたら
自分の子もそうなるのではないかと思い、預けることをこばむだろう。
預けられた時の不安が残る子は、ひろばにお母さんと遊びに来ても
楽しめないのではないか。
実際、オープンして5か月。いろんなケースがあります。
もちろん、大泣きの子もいます。
預けたことがきっかけに、ひろばに来るたびに泣く子もいます。
いつも泣かない子が、預けられてたことで泣く姿を見て不安になったお母さんもいま
す。
ただ、「地域で子どもを育てる」にこだわる中で
このひろばの中で預かることはとても意味があるものだと思っています。
保育者は、その日は、保育する子のお母さん代わりなのです。
そのためほとんど1対1保育を行っています。
ひろばに来ているお母さんと同じ役割をします。
そうすることで、ひろばのお母さんと一緒に子どもをみているのです。
最近は、「今日はこの子は預かりなのね。」「泣いてても大丈夫だよ。」
と声をかけてくれるようお母さんが増えました。
ひろばのお母さんも一緒に見守ってくれているのです。
また、その姿を見て預けるお母さんも増えました。
「おたがいさま」がうまれているのです。
不安になったお母さんには、安心できるようスタッフは伝えます。
自分の用事で子どもを預けていいんだろうか。
泣いている子どもをおいて、ゆっくりお茶なんか飲んでいいんだろうか。
育児を怠っているとみられるんではないか。
幼稚園に行くまでは、我慢して自分(母)がみてあげなきゃいけない
んではないか。
まだまだ、子どもを預けることにとまどうお母さんもいます。
でも、これをきっかけに子どもに優しくなれた、自分の時間ができた。
といってくれるお母さんがでてきました。
待機児童がたくさんいる中で、保育園の増設などとても大事だと思います。
ただ、まだまだ3歳までの子ども8割が家庭で育てられています。
「地域で子どもを育てる」「わが子と一緒に他の子も見守る。」
ひろばの役割、一時預かり保育の重要性にももっと目をむけて欲しいものです。
一方、運営する側にとって、保育者の確保がなかなか大変です。
3日前に突然仕事が来たり、突然キャンセルになったり、
とてもちゃんとした仕事にはなりません。
一番働きたい人にとっては、働きにくい場所です。
こういった事業が増えて欲しいものの、
運営者にとってこのことについては、一番の悩みです。