4つ葉プロジェクト

2009/12/19(土)04:10

子育て支援とケア

北九州から古野です!(4)

北九州の古野です。 先月は、気がついたら さぼっちゃってましたね。 今月は、きちんと書きますよ。 杉山さん、 1000本のメッセージ、 ありがとうございました。 --- 子育て支援は「ケア」か? 医療は「ケア」か? 介護は「ケア」か? 年金は「ケア」か? 闘病支援は「ケア」か? 生活能力支援は「ケア」か? 老後生活資金支援は「ケア」か? 食事支援は「ケア」か? 睡眠支援は「ケア」か? 風呂支援は「ケア」か? 掃除支援は「ケア」か? 赤ちゃんを育てることの支援は「ケア」か? 幼児を育てることの支援は「ケア」か? 小学生を育てることの支援は「ケア」か? 中学生を育てることの支援は「ケア」か? 17歳の子を育てることの支援は「ケア」か? 赤ちゃんの支援は「ケア」か? 幼児の支援は「ケア」か? 小学生の支援は「ケア」か? 中学生の支援は「ケア」か? 17歳の子の支援は「ケア」か? それぞれ、どんなイメージ~「絵」が浮かんできますか? そもそも「ケア」ってどういう意味? ■ケア 世話・保護・介護・看護など、医療的・心理的援助を含むサービス。 [大辞林 第二版] ■care n. 心配(事), 気苦労; 関心事; 世話, 看護; 監督; 保護, 管理; (すべき)仕事, 責任; 骨折り; 配慮, 注意, 用心. vi. 心配する; ((否定,疑問)) 構う, 気にかける; ((条件文)) 関心を持つ ((about)); 世話[看病]する; ((主に否定,疑問)) 好む, 望む, 欲する. [EXCEED英和辞典] うーん「支援」は「ケア」には含まれてない。 そして「ケア」は「サービス」の一種らしい。 もともと4つ葉って、 「年金」「介護」「医療」と同じように、 「子ども・子育て」も社会の制度として、 社会的なお金をきちんと使ってやっていこうよ、 てのがスタートだったと思う。 「年金」は、 働けなくなったときの生活に必要なお金の話。 「介護」は、 衰えたり欠けたりした心身機能を生活できるようにどう補うかの話。 「医療」は、 心身の不調を回復すること、予防すること。 「年金」「介護」は、 ほぼ「高齢者」のために作られた社会の制度。 「医療」はあらゆる世代のためだけど、 高齢者の比率が高い。 いうならば、 「高齢者のための社会制度」という茎に、 「年金」「介護」「高齢者医療」という 大きな葉っぱがついているイメージ。 葉っぱの大きさは、社会的なお金の額だな。 これに葉っぱを足すんじゃなくて、 「子どものための社会制度」という茎に、 葉っぱを付けていったほうがよさそうですね。 「年金」に対して「子ども手当て」、 「高齢者医療」に対して「周産期・小児医療」 ただ「介護」に相当する、葉っぱの定義は難しいですね。 1枚の葉っぱには収まらないでしょう。 「生存」「教育」「保育」「生活」「遊び」「文化」「言論」・・・ そりゃそうですね。 「介護」は、生活に最低限必要なことで、 しかも衰えた、欠けた機能の補助ですから、 まだまだなんとか細かい項目までリストアップ可能です。 それでも相当に複雑な制度になってしまっている。 子ども・子育てが必要とすることは、 その子が生きている世界全部まるごとです。 世界全部を吸収しながら大人になるのですから。 ただ、 子ども・子育てが必要とする全ては、 自然のままなら、 無償でなにげなく提供されます。 親、家族、地域(群れ)、地方、国、全世界・・・ このような社会構造が、 そのまま、必要なものの全てだからです。 そう考えれば、 社会構造が適正なものであるとき、 せいぜい医療とお金くらいしか 社会制度は必要ないわけです。 ただ、社会が「群れ」を越えて巨大になっているので、 随分前から「教育」という社会制度が必要になっています。 ところが、今、子ども・子育てには、 医療、お金、教育以外の社会制度が必要です。 それは、 子どもが育つのに必要な適正な社会構造が、 破壊されているからです。 地域、家族、親・・・いずれもかなり重症です。 二種の社会制度が必要です。 一種は、破壊されている部分を穴埋めする制度 もう一種は、破壊を止め、破壊された部分を回復させるための制度 後者がなければ、穴埋め作業が多岐に渡りすぎ、 社会制度をどんなに充実させても追いつかない結末を迎えます。 今、子育て支援といわれている部分は、 大抵は穴埋め作業の部分です。 保育は、親、家族、地域の穴埋めです。 学童保育は、地域の穴踏めです。 つどいのひろばも、地域の穴埋めです。 里親、児童養護施設は、親、家族の穴埋めです。 緊急には穴埋めが必要です。 しかし、穴はどんどん深く、数多くなってきてますので、 従来の穴埋めでは、埋まらなくなってきています。 今の子育て支援策だけでは、 子どもはまともには育たなくなってきます。 なぜ穴がそんなに深く、多くなり続けているのか? 穴の底が抜けているからです。 まず、社会構造を破壊し続ける要因があり、 破壊が止まっていないからです。 私はその要因として、少なくとも ・過剰な経済活動 ・テレビ以降の電子映像メディアの過剰利用 の2点を上げます。 私は、後者の問題に取り組むために、 NPO法人子どもとメディアで活動しています。 次に穴の底をふさぐ、 つまり社会構造を回復させる制度が、 存在しないか機能してないからです。 こちらは、 従来の地域活動やNPOのような新しい地域活動の、 活性化がそれになるのでしょう。 しかし、その前に、 人と人との直接的な人間関係作りのスキルトレーニングといった、 基本的人間関係能力の回復が必要だと考えます。 私は、この分野の子育て領域での一手法として、 「ノーバディーズパーフェクト」(NP)に取り組んでいるわけです。 もちろんNP以外にも沢山すぐれた手法があると思います。 これらに国家的なプロジェクトで取り組み、 少なく見積もっても国民の1/5くらいが、 人間関係作りのスキルトレーニングを、 しなきゃならないような状況に追い込まれていると感じています。 今年以降の大学新卒者が社会に出てくると、 一気に表面化するのではないでしょうか? このあたりは「ケア」の領域なのかも知れません。

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