命のリレー
今日は、とある企業のワークライフバランスの取り組みについて、取材に伺った。その企業は、ワークライフバランスを本当によくやっている、最先端の企業だ。厚生労働省などの期待も高い。高いが、「やることは全部やったから、もういいでしょ」的なところも見られる。「企業」だからね。立ち位置はあると思う。それは行政など公益を担うところとは違うと思う。それをすごく意識して制度を考えているし、対外的にも打ち出してるなと、取材をして感じた。それに、「あそこはやってる。すごいすごいっていうのは、もういいっす、、、」っていうぐらい、当たり前になっているのも感じられる。むしろ、キャリア志向の、もっともっと働きたい人向けの取り組みまで始めちゃったぐらい。それも悪くないと思う。働く人はいろいろだからね。こちらがどうこう言うことでもないと思うし。いろいろな選択肢を用意し、どの選択肢も、個人の判断で利用できる環境を整備してくれれば、あとは、従業員の意志次第なんだと思う。でもって、実績や能力で、査定はするわけだから、そこは管理職にも従業員にも、十分な理解を求める配慮は必要なのだと思う。ここまでくると、次に求められるのは、選択に責任を持ち、それを貫く強さを持った従業員だろう。直近の査定の結果で、浮き沈みするのではなく、長い目で自分のキャリアが見られるかどうか、自分の人生をどう生きるのかの決断がくだせるか、だろう。物足りない部分は確かにあったけれど、それはもう、「企業」に望むことではなく、オモテ・ウラの関係であり、NPOなりの「非営利セクター」が力をつけてバランスがとれるようにするしかないのだと思う。ないものねだりは、もうやめようと思う。・・・・・・・・・・・中島みゆきの新しいCDを久々に買った。宮沢りえちゃんが、瀬戸内寂聴役をやっているのをちょこっと見ただけだったけど、バックに流れていた曲が気になって、購入したのだ。「僕の命を 僕は見えないいつのまに走り始め いつまでを走るのだろう星も礫も人も木の葉もひとつだけ運んでゆく 次のスタートへ繋ぐこの一生だけでは辿り着けないとしても命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ」(「命のリレー」)歌詞を読んだだけで、じわーっと涙が出てきて、CD屋さんで、大変だった。今回のCDは、いつにもまして、そういううたが多かった。「生きて泳げ 涙は後ろで流せ向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ」(サーモン・ダンス)人はどうか知らないけれど、勝ち組とか負け組とか、人からどう見られるかとか、損とか、得とか、そんなんじゃなく、わたしはこういうのを、からだの真ん中に入れて、生きていく。で、いいじゃない。