たとえば、夢があり、それが叶うとして、
その犠牲を求められたら、犠牲を払っても夢が欲しい？
夢が叶う為に、叶える為に、何かを犠牲にするのなら
それは夢とは言わない。
遠くにあるから、美しく輝いて見える。
手が届かないからその感触に触れたくなる。
それを我が手にする為に、そこまでたどり着くまでに、
自分を戒めて、我慢して、殺して、
そんな夢はいらない。
夢は夢。現実になったら泡のように崩れて行くもの。

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今日、久しぶりに「黒夢」のｱﾙﾊﾞﾑを聞いてみた。
聞きたくなった。

"忘れてしまえば楽になるだろ
でも僕には死ぬまで許せないだろ”

この歌詞の意味が深く胸に刺さり、憎んだ人がいた。
その人は私の夢だった。あこがれだった。
人生のすべてだった。
裏切りを知った時、心の中のﾋﾟｽﾄﾙを撃った。
昔の話。遠い過去に葬った話。
夢のままで、あこがれのままでいれば、
その人は今も私の心できれいな光を放っていたんだろう。