ひねくれた肋骨

2009/08/06(木)21:40

予想だにしないこと

☆ミエナイチカラ(62)

「えっ?! 今、なんとおっしゃった?!」 「結婚する、みたいな」 この人、今年で45才です。 何を血迷ったのか、結婚すると、結婚する、と、 婚カツしてたみたい。 ひっそりと半年間、やってたみたい。 「で、どんな男を見つけたわけ?」 「いわゆる医者?みたいな。 同業者?みたいな。」 「相手は何才よ」 「39才、みたいな?」 医者ばかりの結婚相談所みたいなものが存在することは聞いていた。 入会費は100万円、月の費用は30万、これも聞いていた。 ばっかじゃねぇ~、とも思っていた。 金なし、ヒマなし、男なし。 そんな彼女が。私と同類の彼女が。 それも年下の、それも医者と、 あんなことや、こんなことをするなんて。 いやいや、やっとつかんだ幸せってやつさ。 ジェラシーはみっともない。 心から祝福してやろうよ。 こともあろうに医者と結婚できるのさ。 こともあろうに開業医らしい。 2ヶ月後。 音沙汰なしの彼女から久々のメール。 あのね、結婚しようと決めてた男ね、 医者じゃなかったよ。 パチスロだったよ。 デート、いつもパチンコに行くから、 「好きなんですねーーー」って。 「うん」って。 食事はいつもガストかロイホ。 ハンバーグとエビフライが好きでさ。 何気に、 「今度、家に行ってもいい?」 聞いてみたの。 「う、うん」みたいな。 「お父様もお医者様?」みたいな。 「う、うん」みたいな。 女の第六感、てやつ? ハハハ、だまされた~。 でも医師資格はあるみたい。 だから、ま、いっか。 で、結婚するらしい。 人は何をもって幸せというのだろぉか。

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