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カテゴリ:悠
島根大学の先生から届いたDVD 『明日の記憶』という映画を二人で観た。 若年性アルツハイマーを患った仕事人間の夫と それを支える妻の物語。 昔から物忘れがひどい自分としては 人ごとに思えず涙が止まらなかった。 もし自分がこういう病気になったら どうするかと考えた。 1番に想いついたのは、 死にたい。 もし自分が、人や社会のお役に立てないような状態になったなら、 ましてや、人や社会に迷惑ばかりをかけてしまう存在になってしまったら、 地球や社会の貴重な資源を使いながら長らえるのではなく、 早く自然に還りたい。 そう想った。 次の若い命に場を譲り 僕は早々と退散しよう。 未来の可能性に場を明け渡し 僕は軽くなろう。 そんなことを桃に伝えると、 「もしそういう状態になったら、 たとえば山に籠って仙人になるっていうのはどう? ときどき、生きるのが苦しくなった人たちが 会いに来るんじゃない?」 とのこと。 なるほどっ、その手があったかっ と ハッとさせられる。 確かに、きっと今よりも何枚も殻が破れ、 あやしいけど本質的な言葉を発するように なるかもしれない。 もしくは、言葉も話せない、 赤ちゃんのような状態になったら、 僕はたぶんニコニコにこにこおとなしくしてるだろうから 孤児院とか保育園みたいな子どもがたくさんいるところに かわいいお地蔵さんのように置いておいてもらうのも良いかもしれない。 置いてくれるのかなー。 きっと少しぐらい遊び相手になれるかもしれない。 遊び相手になるのかなー。 いずれにしろ、 どんな状態になっても、その状態なりに、 周りのサポートや環境がうまく整いさえすれば 役に立つ道、活きる道はあるのではないか。 そう考えると、 そう簡単にあきらめて あっさり死ぬわけにはいかない。 そうなると、僕が不治の病気になっても やはり桃にもがんばってもらわないといけない。 そんなことを考え、二人で話しあい、確かめあう 良いきっかけをくれた良いDVDであった。 悠 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.09 21:51:07
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