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悠学日記

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岩本 悠

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2015.05.10
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今の想いを以下のような形で
山陰のローカル誌に綴らせてもらった。



 初心不可忘


春は多くの日本人にとって、成長の節目となる季節である。
進路や人事といった人のキャリアの継ぎ目や変わり目になる時機。
竹が節ごとに成長帯を持ち力強く伸びていくように、
人間も節目によって成長が促される。
こうした機によく問われる質問が、「なぜ」である。

「なぜここに来たのか」。

人に聴くこともあれば、自分自身に問うこともある。
「なぜ」に対して、理由が一つしか言われないものは、
たいてい、怪しい。

進学、就職、転職、異動などは様々な経緯や縁、関係性、
バランスの中で、総合的に決まっていくものである。
複数の要素が絡んだ「複合体」としての結論であれば、
一つの理由だけで答えきれるはずはない。

逆に、一つのもっともらしい理由を聞いただけで素直に納得してしまうと、
相手の本音や本質、背景を捉え損ねてしまう可能性が高い。



島根県外から隠岐島前高校へ島留学で来た生徒に理由を聴くと、
「夢を探究する授業」「ヒトツナギ」「まちづくり」「少人数教育」
「地域交流」「自然」「寮」「公立塾」「グローカル」などそれぞれの理由を語る。

しかし、ある生徒と寮で食事をしながらしゃべっていたとき、こんなことを言っていた。
「ぶっちゃけ、ここに来た理由って、どれも後付けみたいなもんですよ。
 いろんな人にたくさん『何で来たの?』って聴かれるから、それなりの理由を答えるけど、
 ほんとは直観ですよ。
 ここに最初に来たとき、校舎は最悪だと思ったけど、人に会ったりする中で、
 なんか面白そう、ここでやってみたいって思ったんですよね」。
この説明は腑に落ちた。



結婚や移住も含めて人生の重要な決断の多くは、
学校の勉強のように付与された条件から論理を積み上げて
一つの答えを導き出していく過程で決めてはいない。
むしろその逆である。

普段の思考力を越えた「勘」と呼ばれる「甚だしい力」を使って、
直感的、本能的に判断し、その後で、論理的に解きほぐし、
いくつかの「理由」と呼ばれる要素を見いだしていく過程をとることが多い。

これを理由の「後付け」というと、何か後から取って付けて
装飾しているような印象を与えるが、言語化しにくい総合的な判断を、
後で分解・分析して明らかにしていく過程なので、
理由の「後分け」とでも呼んだほうがまだ実態には近いと思う。
本人も判断したことの理由や意味を、「後で分かる」のである。



翻って、私自身もこの春、一つの節目を迎えた。
島前の高校魅力化から島根の教育魅力化へと役割が変わることになった。

なぜか。

様々な方のご縁や導きなどによる結果であるが、
自分なりの理由と意味を何度も何度も自問自答してきた。


この8年間やらせてもらってきた県立高校の魅力化を真に持続可能なものにするために、
一学校レベルの話で終わらせず県の方向性や仕組み、システムを進化させていく為。

「あれは離島だからできた」「小さい高校だからできた」という特殊事例に留まらせず、
他地域や教育全体に広がっていくようにする為。

同じ人間が同じ立場に居続けることで、失敗が減り、チームの成長機会が減っていくため、
新たな環境、状況に変わることで、自分自身や周囲の人間の成長を引き出す為。

自分の祖父や家が石見の出身であるため、
自分のルーツにもっと関わりたいと思うようになってきた為。

などなど、解きほぐしていくと、いくつもの理由や意味が見えてくる。



ただ、前を向けば、節を越えた今ここにあるのは、
島根の役に立ちたいという想い。

更にその先を見れば、島根を通じての日本への貢献、
国際貢献、そして島前への恩返し。

私たちの子どもたちが「ここで生まれ育ててもらって、本当に良かった」と
心から想える場所を、魅力ある地域を次の世代につないでいきたい。

この初心忘るべからず。



感謝。







Last updated  2015.06.12 02:05:30
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