『台湾漫遊鉄のふたり』
2026/01/30/金曜日/晴れれぱ温い出版社 中央公論新社著者 楊 双子訳者 三浦裕子2023年4月25日 初版発行2023年9月10日 3刷改版〈私的読書メーター〉〈随分前のリクエスト本、今の関心と少しズレるも乙。百合好みって薔薇と対比されるアレかぁ、こんな完璧な台湾女子登場でほぼほぼライトノベルかな、と読み下しつつも歴史考察深し。初めて台湾旅した30年ほど昔の、暗くて安くて可愛い女子見かけない、日本語話す高齢者ボランティアさん沢山な当時を思い出す。この年月の内に黄昏れた日本とかつて日本だった台湾は半導体の爆進で逆転した。そもそもを思えばねぇ、米国の顔色一つでねぇ、こんな事になっちまって。よし、日本は楽しい鉄道旅のハコとシステム、台湾は駅弁でコンビどうか。〉台湾は好きで、一番通っている外国だ。殆ど外国という気はしないながら。今年は予定が無いけれど、昨年も旅してきた。私の誕生日に、美味しいものを食べに!が、プランだった。↓その時のお土産No.1はコレ美味しいものはとは⁈マンゴー、マンゴスチン食堂の牡蠣のスープ、チマキエビチャーハンお土産は街場の安いパイナップルケーキなので、庶民の慎ましさがほの見えまするT^Tバスで1時間くらい揺られて行った老街と故宮博物館を訪ねたことがまあ、新しいと言えば新しい体験そして、行った先で必ず美味しい発見がある。老街のピーナッツ飴とか台北の中でも一番美味しい胡椒餅とか。客家の薬草スープとかデザートこの本には、さすがな中華食い倒れメニューが煌めく星座のように端然と天球のごとき卓を巡る千鶴子と千鶴の食欲には、グルマン能力の淡い私なんぞは裸足で逃げたくなるけれど、千鶴子の食べ物嗜好は私と近く、共感できた。阿盆師の作った料理は『バベットの晩餐会』を彷彿とさせる。これは強者のためのメニューであって、我ら一般人とは無縁の品々だろう。しかし、本当に旨いものを食べているのは労働をしている健康である旬である地域で採れる、獲れるの条件を満たし、明るく楽しい雰囲気で供される食事なのだ。言葉の通じないお店のおばさんが出してくれた、生の向日葵の種、それだ。ところで、昭和初めに海外に出かけた女流作家と言えば、林芙美子かな?と千鶴子に重ねたら、著者は確かに林芙美子をモデルにしたという。林芙美子はパリ外遊時代に白井晟一が恋人だったことを松濤美術館の展覧会で知った。それは別の話だけど。この本の後ろにはその林芙美子の『愉快なる地図』が紹介されていて心憎い。 あー旅は道連れ、世は情け「飛光よ、飛光、爾に一杯の酒を勧めん」