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2022.01.24
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テーマ:読書(5085)
カテゴリ:本日読了

2022/01/23/日曜日/朝から寒い曇天

〈DATA〉
株式会社文藝春秋/李琴美
2021年6月25日第1刷発行
第165回芥川賞受賞
〈私的読書メーター)
〈昨年の芥川賞作と思い出すまで、YA小説は久しぶりと読み進めた。著者は台湾出身で独学で日本語を学び2017年来日。えーそんな短時間で日本語で、更に先島らしき言語も駆使してノロの世界を創造したのか。主人公の記憶を無くした宇実のように大変な勉強家で努力家だ。地理的状況は物語後半で明かされるが、車や太陽光発電パネルが島にもたらされても時代特定できないのがユニーク。寄せる波のように繰り返される歴史、災害、パンデミックとマイノリティへの目配せがパラレル感を読み手に与える。鳥葬など上橋菜穂子的文化人類学テイストも。〉

台湾はじめ南沙諸島辺りは、人も風景も穏やかで優しい感じがする。時に『首里の馬』みたいなとてつもない台風が来るけれど、確かにその傷跡は残すけれど、過ぎ去ればどこまでも青い空があっけらかんと広がるのだ。

沖縄本島を訪ねたほんの3年ほど前、人のいない砂浜で立派な紳士と娘さんらしき人が夕なずむ海に向かい、膝まづいて祈りを捧げる姿に出会わせたことがあった。

しんとして威厳があって、信仰というものが太古からこうして続いて来たのだと、こちらも居ずまいを正したことだった。沖縄とその周囲は祈りの島々だ。台湾の道教のお寺とは明らかに違う。神道の最も古い姿を留めているのではないかと直感された。

彼岸花の咲く島で、島生まれの少女と島に打ち上げられた記憶の無い少女がノロになるために女語を学ぶ。

ノロは島の歴史を語り継ぎ、薬草作りや葬儀祭事、神事を司る女性の集団だ。彼女たちの鉄の掟で小さな島は原始共同体のようなまとまりを持ち平和に暮らして来た。二人の少女も自らの意思でその道を歩み出す。

ニライカナイの解釈が私には腑に落ちなくもあったが、著者の母語ではない言語という挑戦に拍手したい。










最終更新日  2022.01.24 21:36:08
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2022.01.23
カテゴリ:open to public
2022/01/22/土曜日/暖かく穏やかな晴天

随筆編『骨董』中、秦秀雄「猿投」を読んで、慶應大学日吉キャンパス造成の折、川崎市南加瀬土中から発掘された国宝秋草文壺を見たいと思いたち出かけてみた。

読み直してみると秦氏は慶應大学までこの壺を見に行ったのは昭和15年とあるが、大学のネット掲載情報では17年とある。何にしても氏が藤原古陶を追い始めて数年、廬山人の鎌倉古陶鑑賞発見から10年ほど。

万を辞して土中からひょこりと現れることが面白いではないか。

壺の時代は平安と特定できたが、どこの古窯かは未だ特定されないそうだ。氏の考えではその後瀬戸系や常滑と派生していく猿投窯業の広範な広がりを知ることができる。

さて、2階国宝室には今回この壺はなく、羅漢図が架けられていた。調べもせず思い立って出かけては空振りすること多いが、二体の十一面観音立像に見えて幸福だ。そちらは撮影禁止。右大日如来坐像うるわし。

秋草文壺は無かったが、猿投の立派な壺は見られた。蓋付き。左10世紀猿投、右12世紀常滑。やると言われれば猿投を頂きます、私。



トーハク150年に当たる本年は、めでタイガー。応挙のトラと刺し子陣羽織に瞠目しつつ、田中抱ニの若松春草にほんわか。七歳の書に教えられ、八十一歳乾山の手になる陶箱の書を寿ぎ、寅の陶枕で邯鄲の夢、琉球3人弁当箱で野遊び哉

今年は会員にでもなって、とにかく秋草文壺に出会えるまで辛抱強く通おうかしらん。






最終更新日  2022.01.23 10:48:21
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2022.01.22
テーマ:読書(5085)
カテゴリ:本日読了
2022/01/21/金曜日/早朝寒し、晴

〈DATA〉
株式会社作品社/編者 安西篤子
1991年11月25日第1刷発行
1994年7月20日第4刷発行
日本の名随筆 別巻9

〈私的読書メーター〉〈1991年初版だからまだ31年。だのに、この古色然とした風貌内容を怪しみ、過年の電脳変幻世界が思われ眩暈する。エッセイ選者が実に気が利いている。矢張り卓越しているのは小林秀雄「真贋」だろうか。氏は良寛の「地震後作」の詩軸を得て得意満面、が良寛研究家の知人から越後の地震後、良寛はこんな字は書かないとばっさりやられる。で氏も名刀で掛け軸をばっさりバラしそれを肴に夜更けまで二人して酒を呑む。凄まじい。私の好みは井伏鱒二、加藤楸邨、自作土偶の話、猿投などか。実は先日良寛の地震後作を見たのだが果たして真贋いかに。〉

芝木好子を読みたいと考えていたところ、この随筆集の中に彼女の名を見つけ喜ぶ。加藤楸邨発見の喜びも加わった。

氏の「骨董夜話」は6つの掌編から構成される。其々タイトルを付し、初硯、もう一つの世界、からむしの昔、達谷の銘、月下信楽、掌中仏。

それらには俳人らしく、氏の句も添付されている。全体がその表題に似つかわしい静けさと深まりをたたえ、同時に氏の人間的魅力が伝わってくる。

長く身辺にある硯について。戦前の中国開封の古い城内で出会った軍人とのたった一度お茶を共にした出会いの、いわば形見として手渡された端渓硯。
それが東京空襲の最中、一刻一瞬を俳句に凝集するしか明日のない日々の中に入り込んだというのだ。

自分で求めたモノに非ずして、自らの生命にも等しい己が創作を描き付ける筆記用具、硯。

ただならぬ関係だ。このような出会いは余程の縁を結んでなければ生じ得ない奇瑞であろうか。詩人は「一日が終わってさて夜を迎えるというような時、暗い机の前でしずかにこの硯の面を撫でていると、かつてこの硯を持った代々の人々の思いがひそかに胸中を去来する」ような気持ちを述べる。

ー 初硯ひとひらの雪載りにけり

初夢、初詣、初硯。取り止めのない日々に句読点を入れて、新たまる心のありようを寿ぐ我らの暮らしの中に不動のように思える、重持ちする石の硯。そこにひとひらの、まるで己が命の如く儚い雪が淡く触れる刹那、うたが生じる

そんなふうに感得、鑑賞するのだろうか。

「もう一つの世界」は、昼の生活では掴みきれないもう一つの世界を生み出してくれる枕の話。氏が墨台にしていた陶枕がやがて本来の用途に戻っていく様子が可笑しい。そういえば、ル・グゥインの『夜の言葉』ももう一つの世界につながるエッセイだった。

「からむしの昔」 筆算として用いたらさぞや良かろうと骨董店の灰皿に執着するも商品ではないと断られてみれば、それ以上先へは進めない。ところがこれもちょっとお世話する件があり頂戴することになった。何の用途か誰も分からなかったのを鮮やかに開示したのは奥さまだった話。その反応が氏の教養や品性の健やかさを伝えて気持ちよい。

「達谷の銘」  衝動のように湧き上がるギリギリ簡素な暮らしへの憧れ、そんな時日本の辺地やシルクロードなような乾燥地に出かけるという詩人の心。その100分の1くらいは私にもあり、荒波が寄せ来る、木も生えないような岩だらけの北の島嶼へ旅することを夢見る。

氏の焼き物への好みもそのようであることが、次の「月下信楽」へと展開される。

最終「掌中仏」、これもまた敗戦色濃い昭和19年、従軍僧となったお坊さんが別れ際に氏のポケットに入れたものという。何か託さずにはおれぬ、加藤楸邨とは人をしてそのように思わせる、そんな心のありようの詩人なのだろう。

モノとの出会い、或いは骨董というものの本質を言葉を弄さず伝えるのは技量にあらずして、氏の心と見た。






最終更新日  2022.01.22 08:21:16
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2022.01.21
テーマ:本日の1冊(3601)
カテゴリ:変わるもの
2022/01/21/金曜日/じょうろや鉢からからこぼれ落ちた水は木製デッキの上で直ぐに氷と化す朝、晴天。

尊敬する年上の同性の友人がいることは有り難く幸いなことだ。今年頂いた彼女の年賀状には仰天。こんな作品を頂いていいのかしら。でも本当に嬉しい。

私は年賀状をダウンサイジングしているけれど、こんな素敵な作品が届くと止められないとつい欲張ってしまう。

さて、彼女が先日手渡してくれた一冊の本もまた鳥にまつわるもので、読んだらこの本を好きそうな誰かに渡してね、とのこと。その際自分の印を残してバトンするのがお約束。ちょっと面白い企画。






最終更新日  2022.01.21 19:39:20
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2022.01.20
カテゴリ:open to public
2022/01/19/水曜日/思ったより寒くはない晴天

白井晟一といえば、飯倉交差点にあるNOAビル。学生時代この建物に遭遇した時のことを思い出す。明らかに周囲の建物と異なる存在感。求道的というか殆ど宗教的。ゴツゴツした重さ、アメリカではなくヨーロッパ志向。などなど。

考えてみれば不思議な経歴の方だ。京都の現工芸繊維大学を出た後、ドイツでヤスパースの元、哲学を学んだという。

その留学、帯殴時代に林芙美子と交友を持ったことが会場で紹介されている。なんと。先週林芙美子邸を訪ねたばかり。

彼女の住宅は素晴らしいものだった。山口文象設計と言い状、実際は旺盛な建築学習欲で芙美子の方が彼を圧倒していたのではないかと想像される住まいだ。彼女の伴侶は彫刻家であり、彼女自身、画家を夢見たという。

さて当初は建物見たさの松濤、まさかの白井晟一展でドンピシャ。渋谷駅から道玄坂を登り神泉辺りのヤバヤバな隘路に紛れ込み、つつつと斜め急ぎ。ちょっと気位の高い松濤へ。

竣工当時は建物が美術、とささやかれていたような

小さな入り口から入館すると右手で受付。左手にホワイエ、ロッカー、資料展示など。入り口からまっすぐ、オープンな渡り廊下。地下2階と地上2階の真ん中、この演出はお寺の、俗世を離れるお太鼓橋でもあろうか。
芸術に身を投ぜよ、と。


階段というのはそもそも劇場的だけれど、それをよく心得た抑えた構成だと思う。静謐で穏やかだ。館内に二つの大小オーバルタイプの周り階段。仕上げは同じだけど、小さい方は円形プランから生じたニッチな空間が面白い。
こんな所に展示があっても良いのに。


2階のギャラリー、サロンミューゼは、リッチなマンションの居間にでも迷い込んだかのよう。竣工当時、白井晟一は私有物で展示の具合を確認したらしく、その様子を再現したインスタレーションだとか。
館内のあちこちに置かれた鏡は当初から。
何故鏡か。哲学するためか。

正面に飾られた旧約聖書からキリストの受難のタピストリーが私には垂涎の逸品だった。


サロンミューゼ隣接の小さな展示室には書をよくしたという白井晟一の作品と共に道具類の展示も。地下二階のお茶室は今回初公開だとか。ただし一度もここでお茶会がもたれたことはないとの事。

週末実施の職員による建築ツアーは全て満席。
展示を廃して、建物を見せる。ちょっと意表をつく展覧会ではあったが、ささやかに村田勝四郎のダックスフンドの像などがエレベーターホールにあったのはご愛嬌

実はここから、和菓子の岬やさんまで遠くない。ここの最中は他所で見当たらないくらい私には美味しい。
眼福の後は口福、帰宅の愉しみ喜び







最終更新日  2022.01.20 07:49:42
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2022.01.19
カテゴリ:編みもの
2022/01/19/水曜日/寒いけれど好天

毛糸屋さんを除いて色や手触りを確かめて毛糸を買うのも好きだけど、割と面白いのがネットでまとめ買いなる、ギャンブル的な買い物も面白い。もちろん当たり外れとか混合玉石はあるけれど。

自分の好みで買うと何の意外性もないのは当たり前、そこを破るのがまとめ買い。

届いたものを見てあーあ、みたいにため息ついて2、3年寝かしていた内にふと思い立って2枚目ケープと帽子を編んでみると中々良い出来栄え。

自分のお買い物ではあり得ない、他の方の選択の毛糸との出会いって面白い。






最終更新日  2022.01.19 07:48:35
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2022.01.18
カテゴリ:変わるもの
2022/01/14/金曜日/風強く吹く晴

月2回のお稽古が始まり未だ2ヶ月。教室以外で筆を持つこともないままで、せめて鉛筆でも良いから、少しでも丁寧に文字を書く時間を今年は持つように努めたい。

↓今年初めての文字、これは先生お手本


↓10枚書いた中で先生から「よろしい」をもらえたもの。


本日の学び

慈雲尊者の讃
月や花のようにありたい、相手により変えることなく、嫌なことを言われたりされても等しく己の自然な姿で接する。
忍。






最終更新日  2022.01.18 08:41:35
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2022.01.17
テーマ:民族衣装(8)
カテゴリ:open to public
2022/01/14/風多少あるも陽当たりよし

都庁舎から近い所にある、今まで何度も通りながら気づくことなく通り過ぎたビルの、アプローチの分かりやすい場所にある、学園附属の服飾に特化した博物館。
ただ今、欧米クチュリエに繋がった歴史の展覧会中

民族衣装のような手仕事の感じられる服飾に昔から関心があり、旅先では可能な限り民族博物館などを訪れる。
小さな町の資料館でびっくりするようなモノに出会えるととても楽しい。

かつて佐倉で見た民族博物館の蚕のコレクションには圧倒された。サンフランシスコ、チャイナタウンにある資料館の民族衣装の刺繍も素晴らしい。

ドイツの名前も忘れた村唯一のお店兼観光案内の建物二階でバルラハを始めて知ったことなども懐かしい。

↓これは多摩美だったと思うけれどユーラシアの渦巻き紋様を追って鶴岡真弓さんと西洋占星術家の鏡リュウジさんの対談というまあ、面白い企画で。


↓ラトビアの森の手仕事マーケットとラトビアのミトンを地域ごとにまとめたコレクション本を出した女性が持っている手仕事のお店に併設された民族衣装コレクションの画像
ここは野外民族博物館となっていでとても充実している。物資不足の共産圏時代、彼らはここに集い物々交換経済で息をついていたのだ。



なんと日本語訳があったショップ。このお店で典型的なラトビアのスカートを購入したけれど中々着用機会がない。

↓アジアの手仕事、特に刺繍が好きでハノイの国立博物館はとてもよかった。建物の屋根の意匠に目を見張る。今では実物があるのかどうかは不明。ベトナム人女性、というよりおそらくその地の少数民族の人びとの手先の器用さ

他に台湾、ウーライの山岳民族資料館で見た衣装、その刺繍やプリーツなども。

今回展覧会で興味深く思ったのが、戦時中の陸軍被服厰の熱心な現地調査と記録。態度は大変学術的。もう少し資料数が多ければ貴重な、興味深いものとなったろう。

欧米が世界各国の民族衣装を受容しデフォルメする幾つかの展示の中で青いかすりのドレスのオリジナルがとても美しく印象に残った。






最終更新日  2022.01.17 07:39:48
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2022.01.16
テーマ:読書(5085)
カテゴリ:本日読了
2022/01/14/金曜日/都心は風の強い晴

〈DATA〉
東京創元社/著者ポール・アダム 訳者青木悦子
2014年5月30日初版
2014年7月4日再版
創元推理文庫

〈私的読書メーター〉〈ヴァイオリン奏者の娘が、殺された父のヴァイオリンを追う児童書『消えたヴァイオリン』が思い出された。ミステリーとしてはそちらが面白かったかも。釈然としないのが伏線の曖昧な所。冒頭で弦楽四重奏を楽しむ仲間の3人のボリュームに比して一人神父は早々と立ち消え、別途犯人は最終やや唐突に登場。それにあのストラドはどんな経路で?これは私の読みが拙いのか或いは読者の想像で補うのか、そこがミステリー。むしろヴァイオリン器楽のためのオマージュとして上等な味わいがあると感じた。真に音楽的なるものは天上の如く倫理を奏でる。〉

著者は英国人。イタリア好きはドイツ人と思いきや、英国人もそうなのかも。偉大なるシェイクスピアはいたけれど、音楽家って英国に誰がいる?

なのに、オックスフォードにル・メシーがある事実を著者はスコットという英国人登場人物を配して、コレクターとしてのイングランドという一面も描いたのではないか。

大英帝国時、世界の富の三分の一だかなんだかのポゼッションが彼らの女王のものだったのだから。

そういえばクレモナ。アニメ耳を澄ませば、の男の子が旅立つ街と記憶。

以前お稽古事レッスンでご一緒した方のお嬢さんがクレモナでヴァイオリン職人目指して留学中、とお話を聞いたことがある。何でも18世紀以前の建物に寄宿して、そこにはレッスン室があり、お嬢さん自身ヴァイオリンを弾くので嬉しいとか。さて、今はどんな活躍をされているのかしらん。

物語次回作では、オークションに影のように出てくるアノニマスな日本人ではなく、こんな東洋の女の子が事件に絡んで意外に活躍、なんてなると面白いのに!

ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、ヴェローナ、ボローニャ。かつて3週間ほど旅して回ったけれど、クレモナには行ったことがない。本書を読んで訪ねたいと感じたのだから観光ガイドとしても成功している。

もしイタリア渡航の機会があれば、そことボローニャに再び行きたいな。







最終更新日  2022.01.16 08:15:43
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2022.01.15
カテゴリ:洋風建築
2022/01/12/水曜日/寒いけれどうららかな晴

私はこの画家を知らなかった。碌山ともつながる中村屋に出入りしていた夭折の人。彼を支援するパトロンがいて、下落合にアトリエを持った。
アトリエの天窓のあしらい、アトリエの空間並びにそれにつながる居間への内法寸法、漆喰壁の肌合、全てのスケール、素晴らしい雰囲気に満たされる。

誰の設計か、中村彝自身のものか。だとしたら素晴らしいセンスの持ち主だ。

ここで暮らしたい!
そんなふうに思える空間は少ないが、このアトリエには魅せられる。どこか禁欲的で精神の休まる、そんな印象が深い。

そしてとても音楽的なのだ。
チェロやバイオリン、弦楽器が似合う。

外壁の焼き杉板?下見張りとこの屋根瓦。
冬薔薇が痩せた姿をフリーズさせ、まるで音符のように南面土台に並んでいる。

37歳で逝ったが、その少し前、髑髏を持つ自画像が描かれている。大原美術館が所蔵している。まるでグレコのような。清浄な世界へと昇っていくような。

これも、彼の一つの絵である、と思う。






最終更新日  2022.01.15 09:26:59
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