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2021/10/20/水曜日/秋晴れ、風あり
レッスン会場は神田川に近い場所。この川沿いに1時間ちょっと東に下れば実は永青文庫側に行ける。が時間節約のため東西線で早稲田まで出る。 かつてのお屋敷街の面影が残る堂々とした木立。 胸突き坂入り口には関口芭蕉庵。高台の南面に川、とても気持ちがよい所。 神田上水改修工事の監督のような仕事に携わった芭蕉はこの地の水番屋に住んでいたという。戦災で消失したものの庭は当時の姿を復元したそうだ。 ↓歌川広重が描いた神田川。右手に芭蕉庵、左は名実どおりの早稲田の田んぼ、「名所江戸百景」 この更に右上には各藩守の下屋敷など並ぶ。明治になると細川家本邸や家政所が建ち、家政所が今の永青文庫となった。 細川家が所蔵した書画骨董の中に国宝が複数あるという。 うら覚えだが、江戸時代、藩の飢饉に際してお殿様の趣味で集めた品々を全て売り払って藩の人びとを救った歴史が肥後の国にあったと思う。確か江戸屋敷にいた家老の判断だったと記憶するが切腹覚悟の事だったろう。お殿様の趣味の動産というのはそのような時に役立つものなのだなあ。 永青文庫、屋外は思ったより質素で、屋内もそんな気張ったデザインではない所がよい。家政所であるのだし。 伊丹の造り酒屋22代目当主、岡田利兵衛氏の柿衛文庫コレクションの「芭蕉」展。柿衛文庫は日本三大俳諧コレクションとのこと、全く無知にして本日初めて見聞する事多し。 蕪村の絵画はよく知るところだったが、芭蕉のスケッチも実にらしさを感じる淡さ。諧謔五七五を芸術のそれに変転させた「ふる池や、蛙とびこむ みずのおと」 俳句への取組が深まるに連れ、書の姿まで変じてゆく有様が見てとれる。そして書も句も体力も漲ったそのとき、こぼれ落ちたのが、ふる池 なのだった。自身の手による短冊が見られるとは感激。 『奥の細道』これも未だ読んでない、私は。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.22 14:30:20
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