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2024.07.06
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テーマ:読書(8426)
カテゴリ:本日読了
2024/07/06/土曜日/曇れば日差しはやわらか





〈DATA〉
出版社 美術出版社
編集 榎本市子ほか

2014年6月20日  第1刷


BTBOOKS
フェルメール16人の視点で語る最新案内

本書は『美術手帖2012年6月号増刊 フェルメール』を再編集したものです。




〈私的読書メーター〉長くフェルメールの絵が好きだ。特に〈デルフト眺望〉〈牛乳を注ぐ女〉〈小路〉〈レースを編む女〉そしてやはり〈真珠の耳飾りの少女〉。これらを所蔵する美術館で見た経験があるとはいえ、マウリッツハイス以外は随分昔のことなので、もう一度アムステルダムとルーブルの二つの美術館をゆっくりと再訪するのが夢。そんな予備学習と旅の憧れを掻き立てられる本書。16人がそれぞれのフェルメールを語る中で、中村恩恵さんのインタビューが出色だった。彼女はデン・ハーグに住んで踊っていた、時間芸術の対極を光の橋で繋いでいる。〉


中村さんが参加していたのはイリ・キリアン
率いるネザーランドダンスシアターNDS。
とても活躍されていたという。

今夏、NDSのステージが日本で5年ぶり?上演され、日本人ダンサー二人のツートップがあるらしい。

そういえば、10年は昔、スイスのドルナッハ
そこでの観劇では、左隣にポーランドのご年配の女性、右隣にはオランダのダンスシアター振付家の男性、という体験をした。

その男性とNDSの話をした時に出たイリ・キリアンの名前。男性が寄せたキリアンへの敬愛の声音をいまだに思い出す。


演目の神秘劇は、会場で同時に三言語通訳がされ、その中に日本語が含まれていたので、私でも何とか着いていけたのだった。


件のポーランド女性、
演出の変わるたび5回だか7回だかを数十年にわたり観ているが、どんどんミニマムな舞台になり、貧弱過ぎて高揚感が無くなる、みたいな感想を述べられていた。きっと身分の高い人でもあったろうか。


簡素を愛する私の民族性とはまた異なる
感受性でもある。

さてその舞台と同じ頃、日本のとある会場で中村さんをお見かけした。

ヨーロッパで長く活動した方だけど、アジア的な静けさが揺るぎなく核にある佇まいが美しかった。



音楽の調性の長短、音の長短、音の現れと消失。
それらは光と影のようでもある。

絵画にも空間にも舞台にも、糸で織られた、或いは編まれた色にもそれらは現れたら消えたりして私を魅了する。波が寄せそして戻る様子も。

fait la mer.








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最終更新日  2024.07.06 10:59:33
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