|
カテゴリ:open to public
2024/11/4/月曜日/小春日和
30余年、この辺りを徘徊している。 こちらは近所に関わらず初めてやって来たのは 片山健さんの油絵が見たくて。 八ヶ岳小さな絵本美術館 とあるので、ここが絵本作家のさとうわきこさんの私立美術館とはツユ知らずいつも通り過ぎていた。 小淵沢周辺の似たような施設が入場料のわりにぴんと来る所が少なく以後、絵本と名のつく施設を避けていたきらいもあり。 ところがこちらは違った。 ランドスケープを活かした施設は子どもも大人もついワクワクしてしまう楽しさと明るさがある。 施設内には、こもれり浸れる図書室があり、さとうさんの収集絵本が惜しげもなく手にとれる。 絵本の名作が揃っているので、小さな子どもとゆっくり一日楽しめるだろう。館では読み聞かせも。 今年は随分沢山の児童書に係る人が亡くなったが、さとうさんもその中にいる。 聞けば、さとうさんは岡谷に住んでそちらにも美術館があるそうだ。何と武井武雄美術館のすぐそば。お二人で切磋琢磨されたらしい。 さとうさんが東京から岡谷に住まいを移されたことは、幼い頃に体が弱く、療養のため武蔵野に移り住み、手付かずの自然に心身が健康になった原体験がある事も当美術館で知った。 主なきあと、私設の美術館はどうなるのだろう。 心配をよそに館長さんはじめスタッフのみなさんは存続の工夫を凝らしながら、素敵な企画や展覧会を発信している様子。 年会費一万円で、館長自ら手もぎの敷地の林檎付き!心惹かれますねえ〜 他にも面白そうな企画が沢山 さて、片山健さん。 彼はゴッホが大好きなのに、油絵の具の匂いがダメで、好きになれなかった、なんていうエピソードを読みながら、絵本と油絵をゆったり眺める贅沢さ そんな時間がここにある。 わさわさしていない。 片山健さんに実にふさわしい。 絵と共に絵本を子ども用のちいちゃい椅子に展示しているのもほのぼのする。 油絵を観ていると、我が子はもちろん自分の中の子どももとても愛おしんでいることが分かる。 それを引き寄せてくれた奥さまへの崇高な感情も 福音館HPで読める、長谷川摂子さんとの対談からはそのまんまの片山健さんが現れている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.04 12:25:43
コメント(0) | コメントを書く
[open to public] カテゴリの最新記事
|