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テーマ:読書(8681)
カテゴリ:本日読了
2024/11/07/木曜日/もう立冬
〈DATA〉 出版社 幻冬舎 著者 柴田哲孝 2024年6月20日 第1刷発行 2024年7月27日 第8刷発行 〈私的読書メーター〉〈フィクションというよりは仮説、英語でハイポシーシス?オリジンラテン?な小説か。政治家暗殺は歴史事件と見なす時代を安楽に生きていたら石井紘基さんや赤報隊事件にぶつかり、背筋を冷たいものが流れるような感触を覚えたものだった。戦前からミャクミャク←大阪万博やあらしまへん←と繋がる何やら禍々しい実体は敗戦で消滅するどころか、岸、安倍三代に絡みついて養分をやり取りする奇態な生命の如し。真実を口にして消される、そんなことが罷り通るのか。報道の自由度72位、甘んじるのかわれら。知識人がまともに皇室を論考しないツケも。〉 扉を開くと目次。 次に開くとタイトル。 次に開くと 「この物語はフィクションである。」 の断り。 更に開くと 序文 十二単みたいな作りの果ての序文を読んで、 私なんぞは鼻白らむ。 しかし、朝日新聞阪神支局襲撃事件のプロローグで引き込まれる。またあの事件をなぞらされる。 あれ以来日本から徐々に報道が変化し後退しているではないか。誰だって命は惜しい。ましてや暴力的に奪われるなど恐怖以外の何物でもない。 だからこそ警察も検察も何としても犯人を挙げて、法の元に裁いてほしい。 しかしそれができなかった。できなかった? もちろんこの事件だけではない。薮入りの事件被害者のご家族の事を考えるといたたまれない。 著者は統一教会犯行説をほのめかす。 そして第一部へ。 本編は意外なシーンから始まる。新しい元号、令和を掲げる原官房長官。とあるのは菅氏のことだ。 固有名詞である姓名は変えられているが、文中生じている社会の動きはそのまま日本の現代史だ。 そして当時の総理といえば その3年後に‘’暗殺"された安倍首相だ。本文中の彼の名が何と驚いたことに 田布施、である。 これは田布施システムからの転用だろう。 そうしてみると、安倍元総理を麗々しく持ち上げた序文こそフィクションだ、と作者は言ってるように感じられるではないか。転倒している。 しかし田布施システムまで行き着くと、明治以降の日本が根こそぎ転倒する。長州人、おそろしや。 現弟宮家がどこの血筋だろうと、明治以降、ハナっからそんなものありはしなかった。という顛末を迎えてしまう、そのシステム。 もの言えば唇さむし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.07 17:15:19
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