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カテゴリ:映画➕アルファ
2025/10/16/木曜日/雨がち晩秋
![]() そういえば、近年稀に見る実写版ヒット上映作品 「国宝」を観たのは公開6/6から間もない6/17 ヒットの背景には理由がある。はず。 朝日新聞連載からほど無く公開の広告効果? 文壇1番のハンサム?文士、吉田修一 配役がハマる吉沢亮と横浜流星 という美男の流れ 美しいものが見たい要求! 脇を固めるベテランがさもさも憶測を呼ぶ配役。 渡辺謙、田中泯、永瀬正敏、寺島しのぶ 役なの実生活なの、ほんとはどうなのを知りたい! 「フラガール」で細やかな感情を掬い取った李 相日(イ・サンイル)なる在日監督が歌舞伎の世界にどう取り組むのか。 概念化しうるのか、我らは特殊か。 周囲のアジア系風貌の人の何割かが確実に多言語を普通に話す今日の日本で! などなど関心のうずき所は随所にあった。 さて。映画は私には非常に几帳面でそれ故にやや古臭いアングル、カット、編集であると先ず感じた。 尤もその手法が時代背景に馴染むのであり、今や多民族国家日本の先住民には多少の郷愁を誘うものであり、鑑賞は感傷と同音異義、なんぞと。 濃厚な、才能豊かな配役が畳みかける映画の中にあって、儚げでいて強かで、感情豊かでありながら将来を見越した計算高さも見せる高畑充希。 彼女は素晴らしい。身体、表情、仕草から発する 全てのニュアンスにおいて最上級の役者である。 裏主役である。 国際舞台で彼女のように振る舞えば、ナントカ生き延びやしないかニッポン、みたいな監督のメッセージさえ受け取ってしまった。私は。 組の内紛で、雪舞う中を弾き持つ輩に刀剣で立ち向かう父親の孤独な唐草モンモン。 唐突にキラキラとした輝きが主人公の瞼に焼き付けられる。父の酷い死を前にしてさえ、名状し難い美に襲われたのである。 そのデモーニュッシュな力が彼を人間国宝へと押し上げる。彼はただ、もう一度でいいからあのキラキラを身体ごと覚えたいのだ。 どんなに犠牲を払っても。 芸の道ならばそれは許される みちおのサクリファイス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.10.16 16:40:45
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