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2022.01.20
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2022/01/19/水曜日/思ったより寒くはない晴天

白井晟一といえば、飯倉交差点にあるNOAビル。学生時代この建物に遭遇した時のことを思い出す。明らかに周囲の建物と異なる存在感。求道的というか殆ど宗教的。ゴツゴツした重さ、アメリカではなくヨーロッパ志向。などなど。

考えてみれば不思議な経歴の方だ。京都の現工芸繊維大学を出た後、ドイツでヤスパースの元、哲学を学んだという。

その留学、帯殴時代に林芙美子と交友を持ったことが会場で紹介されている。なんと。先週林芙美子邸を訪ねたばかり。

彼女の住宅は素晴らしいものだった。山口文象設計と言い状、実際は旺盛な建築学習欲で芙美子の方が彼を圧倒していたのではないかと想像される住まいだ。彼女の伴侶は彫刻家であり、彼女自身、画家を夢見たという。

さて当初は建物見たさの松濤、まさかの白井晟一展でドンピシャ。渋谷駅から道玄坂を登り神泉辺りのヤバヤバな隘路に紛れ込み、つつつと斜め急ぎ。ちょっと気位の高い松濤へ。

竣工当時は建物が美術、とささやかれていたような

小さな入り口から入館すると右手で受付。左手にホワイエ、ロッカー、資料展示など。入り口からまっすぐ、オープンな渡り廊下。地下2階と地上2階の真ん中、この演出はお寺の、俗世を離れるお太鼓橋でもあろうか。
芸術に身を投ぜよ、と。


階段というのはそもそも劇場的だけれど、それをよく心得た抑えた構成だと思う。静謐で穏やかだ。館内に二つの大小オーバルタイプの周り階段。仕上げは同じだけど、小さい方は円形プランから生じたニッチな空間が面白い。
こんな所に展示があっても良いのに。


2階のギャラリー、サロンミューゼは、リッチなマンションの居間にでも迷い込んだかのよう。竣工当時、白井晟一は私有物で展示の具合を確認したらしく、その様子を再現したインスタレーションだとか。
館内のあちこちに置かれた鏡は当初から。
何故鏡か。哲学するためか。

正面に飾られた旧約聖書からキリストの受難のタピストリーが私には垂涎の逸品だった。


サロンミューゼ隣接の小さな展示室には書をよくしたという白井晟一の作品と共に道具類の展示も。地下二階のお茶室は今回初公開だとか。ただし一度もここでお茶会がもたれたことはないとの事。

週末実施の職員による建築ツアーは全て満席。
展示を廃して、建物を見せる。ちょっと意表をつく展覧会ではあったが、ささやかに村田勝四郎のダックスフンドの像などがエレベーターホールにあったのはご愛嬌

実はここから、和菓子の岬やさんまで遠くない。ここの最中は他所で見当たらないくらい私には美味しい。
眼福の後は口福、帰宅の愉しみ喜び







最終更新日  2022.01.20 07:49:42
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2022.01.17
テーマ:民族衣装(8)
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2022/01/14/風多少あるも陽当たりよし

都庁舎から近い所にある、今まで何度も通りながら気づくことなく通り過ぎたビルの、アプローチの分かりやすい場所にある、学園附属の服飾に特化した博物館。
ただ今、欧米クチュリエに繋がった歴史の展覧会中

民族衣装のような手仕事の感じられる服飾に昔から関心があり、旅先では可能な限り民族博物館などを訪れる。
小さな町の資料館でびっくりするようなモノに出会えるととても楽しい。

かつて佐倉で見た民族博物館の蚕のコレクションには圧倒された。サンフランシスコ、チャイナタウンにある資料館の民族衣装の刺繍も素晴らしい。

ドイツの名前も忘れた村唯一のお店兼観光案内の建物二階でバルラハを始めて知ったことなども懐かしい。

↓これは多摩美だったと思うけれどユーラシアの渦巻き紋様を追って鶴岡真弓さんと西洋占星術家の鏡リュウジさんの対談というまあ、面白い企画で。


↓ラトビアの森の手仕事マーケットとラトビアのミトンを地域ごとにまとめたコレクション本を出した女性が持っている手仕事のお店に併設された民族衣装コレクションの画像
ここは野外民族博物館となっていでとても充実している。物資不足の共産圏時代、彼らはここに集い物々交換経済で息をついていたのだ。



なんと日本語訳があったショップ。このお店で典型的なラトビアのスカートを購入したけれど中々着用機会がない。

↓アジアの手仕事、特に刺繍が好きでハノイの国立博物館はとてもよかった。建物の屋根の意匠に目を見張る。今では実物があるのかどうかは不明。ベトナム人女性、というよりおそらくその地の少数民族の人びとの手先の器用さ

他に台湾、ウーライの山岳民族資料館で見た衣装、その刺繍やプリーツなども。

今回展覧会で興味深く思ったのが、戦時中の陸軍被服厰の熱心な現地調査と記録。態度は大変学術的。もう少し資料数が多ければ貴重な、興味深いものとなったろう。

欧米が世界各国の民族衣装を受容しデフォルメする幾つかの展示の中で青いかすりのドレスのオリジナルがとても美しく印象に残った。






最終更新日  2022.01.17 07:39:48
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2021.11.25
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2019/09ハンガリー旅で

ホッローケーまで、ブダペストから高速利用で2時間ほどのドライブ。世界遺産登録された村の第一合とのことらしい。
ホロクとも聞こえる。発音はとても難しい。

ハンガリーの言葉で、ホッローケーはカラスと石、の意味だという。
東欧らしい、ラプンツェルのような昔話に因む地名。

まあ世界中に知られてない美しい村はたくさんあることでしょうが…村の人の手作りのような素朴な教会を中心に50軒ほどもあるかしら。
村にはレストランとお土産屋さんが一軒ずつ

この村で気になったのが、ハンガリーの地方ごとの民族衣装をほぼ同じサイズの人気に着せている博物館。力作揃い。

館内は小さい、おまけに訪れた時点ではカタログも販売されてない。しかし人形や民族衣装好きな方は半日くらい平気で過ごせると思う。

日本の紬は各地の文化や自然、美を愛する心や技術を伝えた。東欧の民族衣装にもそんな誇りがこもっているように思われる。






最終更新日  2021.11.25 07:39:46
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2021.11.20
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2021/11/17/水曜日/お天気

レッスンの日の午後は出かけやすい。というかせっかくチケット頂いたのだし。東京は21日までとか、この日しか行けない。

青山一丁目で降りてお蕎麦を食べてからてくてく歩く。青山墓地沿いを過ぎ、赤坂報告に曲がると、あらこんな所に
例の日本学術会議の立派な建物が。中身は知らねど。

その並びに国立新美術館。以前ここは何があったんだろう。

作品の数が膨大過ぎる!とりあえず書をみる。先生の先生が入選されたのだという。
私は鑑賞の目を持たないので、皆目分からない。ただ勢いよくとか呼吸とかを見る。

↓これは文部科学大臣賞受賞
日比野博鳳氏の書、無理がなく流れるごとくな印象


他に日本画をみる。洋画より充実している気がする。
気になったいくつか。

↑士農力氏。隈研吾の設計意図が掴めるよう。時間をおいてみるとUFOのようにも。しかも未来的乗り物のそれの方が手作りであり、時間と共に朽ちていく「負ける建築」にも。

↑この青の深い美しさ。村居正之氏。


↑「道なき時代」前川和之氏。草むらや葉っぱが琉球紅型のよう。葉っぱが語る物語と紋様、人間無しに。






最終更新日  2021.11.22 14:39:44
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2021.11.14
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2021/11/12/金曜日/快晴

国立映画アーカイブを初めて訪れる。

一番の目的はこれに合わせるように発見された円谷監督の「かぐや姫」を見ること。

といっても先日2日だけの35分公開版ではなく、ディスプレイで5シーンくらい流れるもの。

かぐや姫役の女性が85年前とは思えない今日的な造形美でいつつ、平安的な優美さも漂わせて素晴らしい。

同時に常設展、「日本映画の歴史」が見られる。

ナチスドイツの大衆操作用に公開された、枢軸国日本紹介のフィルムなど興味深い。
モノクロでも分かる、当時の桜と原節子の美しさ。






最終更新日  2021.11.14 08:53:54
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2021.11.07
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2021/11/5/金曜日/秋晴れ

随分前から駒場にある日本民藝館を訪ねたいと思っていたら、先に近代美術館で柳宗悦を中心とした100年展が開かれてしまった。

所蔵品のめぼしいものは此方に移ってしまったことだろうと先ず此方を見学する。

お堀を挟み反対にあった工芸館は建物ごと金沢に引越してしまい、身近に見られず本当に残念なことだ。


ところで入場料1800円もするのに、出品リストの用意がない。リストはQRコードで読み取れと曰う。

その時はそんなものかと思ったが、作品を見ながら印象を書き込んだりするのにこんな小さな画面でそれも叶わず、不親切さに呆れた。帰宅後の思い起こしの楽しみも失せ。美術館に対応改善を乞う。

改めて柳宗悦の大きさ、守備範囲の広さに感じ入った。
同時代、民俗学を起こした柳田國男とのカイゴウも一度あったことを知る。

バーナード・リーチは六世乾山に陶芸を学んだという。尾形乾山の伝書を預かった三浦乾也が六代目かと思っていたが、その辺り事情が入り組んでややこしい。ここでいう六世乾山は浦野乾哉であるらしい。

今夏、乾也縁の秦野市で彼の生誕200年展があったそうな。なんという事、気がつかないままコロナ夏を過ごしたのだった。

陳列の、今和次郎『日本の民家』
ああここでも出会えた岡書院!

また鳥取民藝運動に投じた吉田ショウヤ氏の展示もあり、いつか民藝美術館と割烹も訪ねたいと強く思った。

展示のお終いに、宗悦の揮毫「悉有美醜」があった。
達筆というのではないが迷いない勢いがあると感じた。

「美の標準」から「美の法門」へと至る昇華
モノの介在はとどのつまり、山川草木水空気熱運動、天然と呼ぶべきかは。

本日のお土産
一升瓶カゴ、『吉田ショウヤの建築の原点』
記念の和手ぬぐい、3点

帰り道、宝来屋で栗饅頭と熊本みかん丸ごと大福、うまし。








最終更新日  2021.11.07 08:50:43
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2021.11.04
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2021/11/3/水曜日/秋晴れ

ヌーボーワインで有名なボジョレーは11月の第3木曜日が解禁祝いの日。

山梨ワイナリーでもヌーボー祭があり、それは本日なんだとか。ところで鶴川、岡上の蔵亭もそれにあやかり本日ヌーボー祭の日となった。


でもこれは特別なお祝いの日。川崎の農園で育ち川崎のワイナリーで醸造された初めてのワインの蔵出しなのだから。春から農園のお手伝いされた方には思いひとしおに違いない。

岡上ヌーボーはメルローもピノノワールもその他畑のぶどうを全て集めて、ボジョレーの「マサラシオン・ガルボニック」なる醸造法で醸されたとのこと。

色はやや濁り気味でも香りのブーケが立ち上がり、ぶどうの皮裏のヌルりを思い出すような味わい、微発酵とフレッシュ感。でもこれはあくまで始まり、これから蔵亭は成長して美味しくなるその途上に漸く一つの点を灯したんだと思う。

記念のハーフボトル35?本の一つをお持ち帰りできたワインセミナーでは試飲の時に栗をお持ちくださった方がいらして、食べるとワインの味がまろやかに変わることにビックリ

↑右下画像の右、岡上ヌーボー左イチゴワイン

蔵亭お庭で見た柿の色、
帰り道のお寺山門奥、少し色づいた木?



地域情報誌マイタウンから
〈今年7月に初の純川崎産ワインを完成させた「蔵邸ワイナリー」で、11月3日(祝)に開催される同イベント。11:00〜16:00までの間に蔵邸を訪れれば、岡上産ヌーボーを1杯600円で味うことができ、さらに柿スイーツやキッシュなど、自家農園で収穫した季節の野菜や果物を使った軽食も楽しめます。この機会に秋深まる岡上へ出かけて、ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。〉






最終更新日  2021.11.04 07:01:00
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2021.10.31
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2021/10/30/土曜日/秋らしく晴

鶴川の武相荘を訪ねたのは久しぶりのこと。

室町に遊ぶ〈特別展〉
開館20周年記念の。

今様「遊びをせんとや生まれけむ たはぶれせんとや生まれけむ…」白州正子の書が掲げてある。
白洲次郎の「play fast」は、いつものように木の根元に。

そのバーは見学はできるのだけど、ここでギムレットかなんかやることが可能かどうかは知らない。


展示品を見ていると青柳恵介氏や友枝真也さんが説明くださる。例えば「常滑蹲」。これは青柳氏が白州正子さんと出会う前に既に所有していたけれど、「信楽檜垣紋水指」は、京都の古道具屋さんにご一緒の折、白州正子さんが購入されたとか背景をエッセイのように語って下さる。

角切がある根来の盆は室町と想像できるとか、ざっくばらんにお話は展開される。

これは!というのが友枝家に伝わる翁面と面を蔵う入れ物、「面箱」それに正子さんの「能面 老女」


翁面面は顎が離れた様式、これは大陸や半島の影響が濃く遺るものだそうで、それ以外の面はこの仕組みを持たないらしい。しかし顔意匠はまことに日本らしい、と友枝氏。

また本来は文箱だったと思われる「面箱」。友枝家伝では細川ガラシャから賜ったものという。細川の九曜紋と細川ガラシャ生家の明智の桔梗紋が文箱には描かれている。

「能面 老女」に関しては白州正子さんの『能面』に詳しい。丹生神社の若い女の子面が見たくなるではないか。白州正子さんは案外優れた旅のガイドかも。

何度か見た彼女の書架に今回は幸田露伴の『澁澤栄一傳』を見つける。2年前頃からなぜか幸田露伴に関心が向き目に止まったのだろう。






最終更新日  2021.11.02 15:26:23
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2021.10.26
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2021/10/24/土曜日/晴風有り

横山大観と下村観山共作の〈明暗〉を見に
早稲田大学の会津八一記念博物館を訪ねた。

直径4.5mの継ぎ目無しの和紙、とは驚く。果たしてどのように梳いたものだろうか。同じものがドイツのグーテンベルク博物館にもあるという。

建物の内部空間が広々としているせいか、そんな大きく見えない。見た目2.7mくらい。即ち六帖間の狭い側くらい。

私はこれを月の出かとばかり思っていたが、実は日の出なのだった。

建物は1925年竣工、今井兼次のデビュー作、用途は図書館だった。学生たちはホールの階段を上り、その踊り場で眺めたこの絵、即ち暗い蒙を開く開知の太陽の〈明暗〉を見て、閲覧階の2階へ上るという仕掛。

誰が考えたか。
巷の栄華低く見るための2階閲覧室、何処もかしこも金のみ顧みて知が顧みられない時代だ。
せめて〈明暗〉でもとっくり眺めた後、本を開きたい。

ところで、こちらの2階に碌山の代表作〈女〉があった。
碌山美術館はそういえば、今井兼次設計。
何かの縁続きだろうか。

会津八一氏コレクション冨岡重憲コレクション展示、
考古学の山内清男時代の展覧会開催中。

国際文学館、村上春樹ライブラリーが今年オープンした様子。要予約、カフェは開いてれば予約無しで利用できる。


演劇博物館があるのが素晴らしい。確か村上春樹氏は演劇学部だったと記憶。全て無料で公開、ただ今石井ふく子展開催中。

キャンパスのイチョウ、早いものはもう黄変気味






最終更新日  2021.10.26 19:34:10
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2021.10.23
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2021/10/22/金曜日/冬の寒さ、小雨

農大生と関わりのある蔵元の、お酒が並んだ壁を見てみよとて出かける。事前予約、無料。


企画展は「学祖群像」、まさに青天を衝けの時代。どうしてこうも立派で志の高い青年たちが大挙生まれて来たのか?農大最初の学長となった農政学ジャーナリストの魁、横井氏は足尾高山の問題を先駆けて報知したのだという。時の農林大臣榎本武揚はその任を遂げた上で辞任した。


さらに日本の博物学の泰斗田中芳男。農代と三者、三者同士の関わりの説明ボードが分かりやすい。初めて知ることばかり。進化生物学研究所と農業研究が母胎のためか、展示はやや雑駁、逆にいうと守備範囲広く農大生一般教養必須の展覧会のように感じた。


2階は日本酒に関する全般、醸造昔道具、容器や浮世絵、それに鶏の剥製がずらり。お酒にコト寄せ、江戸庶民の風刺が効いた御一新浮世絵が興味深い。


旨い肴で酒を飲み交わす宴席風。実は戊辰戦争の様相を描く。長州薩摩の侍に、魚に当たりやがれと睨む会津、庄内の浪人魚屋風情。ブタで一杯どう?と土佐、箱根、三春新政府群。天璋院の給仕を手伝う和宮が応えて、ブタは知りませぬ。ブタが大好物で豚一様と呼ばれた慶喜公不在の皮肉か。料理待ち胸算用する少年睦仁親王、後の明治天皇のとなり、有栖川宮。
↓こちらも心行き惹かれた作品、教訓、祖の目鏡「ばくれん」ヤンキーな姐さん、左手に茹でたカニをむんずと掴み、ギヤマンで酒呑みほすとは、なんとまあ羨ましき。

帰途、駅前に見るからに美味しそうな和菓子屋さん在り、
栗饅頭と栗の茶巾絞りをお土産にする。
このお店の室礼が素敵なので、写真を撮らせて頂いた。ホトトギスを初めてそれと知り見た。柿は細工物かと見まごう。
「近頃は和花も少なくなってお茶の先生もお困りです。」こんな会話が30年後残っていますよう。






最終更新日  2021.10.23 09:08:41
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