2004/06/22(火)00:40
嵐がくる。
嵐の前の静けさ。
昨日まで降っていた雨は、日中はやんでいた。
かなり蒸し暑い。
涼しげな顔で立ってはいても、背中を汗が伝う。
団扇や扇子や下敷きがはためく中、
ぼーっとした頭をもたげて声を張り上げる。
嵐。
いろいろなことを思い起こした今日だった。
机上に載せられていたパンフレット。
会社名に目を丸くした。
…進出している。
「選ばれる」ということの難しさ。
ある意味で、私が今している仕事をすることなんて、
たやすいことなんじゃないかと思う。
結局は、試験ができるか否か、にかかっている気もするし。
なにより、同じ道を実現させようと5年も10年も挑戦し続けることが許されるのだから。
この世界に関わりたいと思っていたけれど、
本当は今のように内部にいるのではなく、
「外から」関わりたかった。
私に門戸は開かれなかった。
けれど、内部への門は比較的たやすく開かれた。
運命というかなんというか。
皮肉なものだけれど、それもまたよし、なんだろう。
日々を生きていて、
時に胸にちくりとささる出来事がある。
今まで平凡な人生を送ってきたけれど、
何もなかったわけじゃない。
些細なことがきっかけで、ちくり、とすることがある。
だって、仕方がないんだよ。
私にもできないことはたくさんあるんだから。
今だって精一杯やっているよ。
とか。
不可抗力、ってなに?
望む望まないに関わらず起こるどうしようもないこと?
それが「どうしようもない」ことなのかどうか。
とか…
人の話を聞いたり、
人と話をしていたりすると、
たくさんのことが見えてくる。
当たり前だけど、いろんな人生があって、
当たり前だけど、いろんな人がいて、
だから、当たり前だけど、よしとすることは違う。
その微妙な食い違いを感じたり、
ふいに自分の泣き所を掠められたりするとき。
ちくりと痛む。
嵐が来るらしい。
というか、きているらしい。
心も凪いではいない。
こころは梅雨空。
からりと晴れている方が本当は気持ちいいんだろうけれど。