部屋に寝転ぶ。
私の読書は濫読ともいえず、可読性のある本を雑読するにとどまっている。しかも冊数はごくわずかだ。そのため、語彙も貧弱で、思想にも偏りがあるというか、むしろ深みがないといえる。純文学といえるジャンルはいけ好かない。というより途中で飽きてしまったりする。集中力もなく、思考力もないんだな、きっと。以前、(というか、最近だった気もするが)何かの本で読んだ記憶がある。高校生の時に山田詠美と宮本輝、どちらを好んだかでどういう嗜好になるかが決まるというようなことだ。(うろ覚え)私は前者を好んで読んだ。後者は2,3冊読んだが、衝撃を与えられたほどではなかった。…多分。その頃の私は、まだ男女の関係がなにものかなんて、微塵も知らなかったから、(現在もほとんど知らないに等しいけれど)いろんな恋愛のニオイのようなものを感じ取るだけだったけれど。今読んでみて改めて、山田詠美の作品からはものすごく色っぽい艶っぽい何かが立ち上っていると感じる。いやらしいけれどいやらしくない。なんでだろう。そんなわけで。私に興味を持って、誘ってくれる人がいるのはありがたいことだけれど、自分にウソをつく必要もないのよね。…と改めて思った今日の午後。洗濯してアイロンかけて布団を干して、掃除をした後、部屋に寝転んで。矛盾している?とにかく、人生楽しいほうがいい。